【尾久駅】ってどんな街?利便性急上昇!上野から一駅の静かな街

尾久駅ってどんな街?利便性急上昇!上野から一駅の静かな街

尾久駅

尾久駅(おく)は東京都北区にあるJR宇都宮線・高崎線の駅です。上野駅から1駅6分、東京駅からは2駅13分と利便性の高い駅です。日中でも毎時6本は確保されていて、ラッシュ時は毎時18本ほどの列車が停車します。

尾久駅は北関東と神奈川(一部静岡)を結ぶ広大な路線網の1駅を担っており、一部の列車は上野どまりですが、殆どの列車がその先の東京駅、新橋駅、品川駅を通じて横浜方面へと直通しています。

その割に乗車人員は1万人に届かず、ひっそりとしています。一つの要因として挙げられるのが、駅の西側はJRの広大な尾久車両センターに面していて、改札口は東側のみであることです。

また、最近までJR宇都宮線・高崎線の終点が上野だったことも一因かもしれません。上野といえば東京では有数の街ではありますが、昭和のターミナルのイメージが残り、オフィス街としても繁華街としても、「おしゃれ」からは程遠く、人気がなかったようです。

しかし上野の地位は再浮上してきているように思います。また、上野東京ラインの開通によりJR宇都宮線・高崎線が東京や品川と行った街に直通になったことにより、尾久駅の利便性も飛躍的に向上しています。尾久駅の乗車人員は増加傾向にあります。

尾久駅から主要ターミナル・空港へのアクセス

尾久駅を通る路線:JR宇都宮線・高崎線

東京駅(東海道・東北・北陸新幹線)直通13分
品川駅(リニア建設中)直通22分
新宿駅約23分(赤羽から埼京線)
羽田空港国内線ターミナル約45分(上野から京浜東北線、浜松町から東京モノレール)
成田空港駅約60分(上野から山手線、日暮里から京成スカイライナー)
上野駅直通6分

尾久駅のバリアフリー状況

尾久駅はホーム、改札口共にエレベーターが完備されています。車椅子対応トイレもあります。

尾久駅 構内図 (JR東日本)

 

尾久駅周辺

尾久駅前は明治通りに面し、明治通りを渡ると住宅や低層のマンション、倉庫や店舗などが混在したような街並みになっています。尾久駅から歩いてもさほど遠くない位置に都電荒川線が走り、荒川車庫前駅と都電の車庫があります。その先の隅田川が流れるあたりで街が途切れます。

先述のように尾久駅の西側は広大なJR尾久車両センターになっており、その車両センターの向こう側にはJR山手線の「田端駅」や京浜東北線の「上中里駅」があります。尾久駅を日常で使うのは尾久駅の東側に在住、通勤をする方がメインと思われます。

尾久駅の利便性・住みやすさ

尾久駅は駅前こそ閑散とした雰囲気であるものの、少し進むと周辺にはスーパーのオリンピック、東武ストア、コモディイイダなどのスーパーが充実しています。都内にしては多くはありませんがセブンイレブンなどのコンビニもあり、ファミリーでも単身でもお買い物に困ることは無さそうです。起伏もないので、自転車があると便利かもしれません。

尾久駅は「東京都北区昭和町」にありますが、周辺は「東京都荒川区西尾久」と混在しています。住む場所によって行政区が異なるので、住む際は要確認です。

下町というほどではありませんが、古い家や町工場、有限会社の事務所も多く、昔からの住民層が多い印象です。しかしそこは東京ですから新しいマンションなどもあり、アジア系の外国人なども見かけます。あまり気取ったり保守的な印象は受けませんでした。

駅前にパチンコや風俗店はなく、単身でもファミリーでも便利で住みやすそうです。

 

お隣の上野の再浮上

尾久駅は上野駅から1駅、東京駅から2駅です。上野の地位は再浮上してきているように思います。神社仏閣・博物館、谷中散策の人気や、アメ横や公園を目指す外国人観光客の急増、御徒町にパルコが完成。以前の浮浪者と不審な外国人が集まる上野公園から、歴史と文化のある上野という印象に変わってきています。

上野の地位浮上、上野東京ラインの開通に尾久駅の利便性も飛躍的に向上しています。

尾久駅の不動産情報

<尾久駅周辺で分譲中・分譲予定のマンション>

プレシスヴィアラ田端

グランシエロ東京尾久

バウス上中里

<尾久駅の賃貸相場>

SUUMO 尾久駅賃貸マンション 相場

尾久駅周辺の地震と浸水の安全性

地震:平成30年2月公表の地震に関する尾久駅周辺の危険度(最大値5)

  • 荒川区西尾久7丁目は危険度1となっています。
  • 北区昭和町は危険度1-2となっています。

尾久駅周辺の大部分を占める「荒川区西尾久7丁目」、「北区昭和町1〜3丁目」は地震の影響を受けやすい沖積低地3というカテゴリーですが、地震の危険度が1〜2(最も危険が5)で、かなり安全な街とされています。これは低層の建物が多く、道路が広が取られていることから火災の危険が低く、災害救助の車が入って行きやすいことが主な要因かと思われます。

参照:東京都都市整備局

水害:

尾久駅周辺は、浸水の恐れがある地域が大半です。万が一の時に備え、避難経路などを確認しておくと良いかと思われます。

参照:東京都建設局(荒川区防災地図)

尾久駅周辺の街並み

尾久駅の駅舎

それでは尾久駅の周辺を歩いてみましょう。JR尾久駅です。

尾久駅の改札口

小さいながら、静岡県から栃木、群馬まで乗り換えなしで行くことができます。

尾久駅前

尾久駅は明治通りに面しています。右に行くとJR山手線の田端駅方面、左に行くとJR王子駅方面です。まっすぐ進むと都電荒川線の荒川車庫前駅を抜け、隅田川に出ます。

尾久駅前のニューデイズ

駅前にはJR東日本系のコンビニ・ニューデイズ

JR田端駅方面

明治通り、尾久駅付近

田端方向に歩きます。明治通り沿いにはマンションが。周辺はマンションや町工場、一軒家などが混在しています。

尾久駅の周辺ではチェーンの居酒屋などは目につきませんでした。仕事帰りに軽く飲める飲み屋などは探せばザクザク出てきそうです。

少し奥に入ったところ。平坦な土地が続きます。

古い病院と蔦の絡まる古い建物がありました。年季の入った建物ですが、まもなくマンションへ建て替えられるようです。

低層の建物が続いています。この辺りは荒川区西尾久北区昭和町の境が入り組んでいます。

JR尾久駅は北区昭和町にありますが、尾久という地名は荒川区の方にあります。

尾久の読み方は「おく」なのか「おぐ」なのか

そしてJR尾久駅の駅名は(OKU)ですが、地名は(OGU)という濁音表記になっていました。近くを走る都電荒川線の「東尾久三丁目駅」も、「ひがしおぐ」と濁音表記です。

インターネットで調べると、当時の鉄道省が「おぐ」を訛りだと勘違いして「おく」にしたという嘘のようなお話でした。確かに新宿を「すんずぐ」、池袋を「いげぶぐろ」という人もいます。(多分)

田端方面に進むと、オリンピックがありました。奥に見えるのは「ニュー田端スカイハイツ」。この辺りからは山手線の田端という名称を使うようです。

明治通りに戻ります。マンションの中に倉庫が紛れ込んでいるような不思議な印象です。こういう街は東京東部に多い気がします。清澄白河も倉庫と住宅街が混在していましたが、私はこういう街は結構好きです。

明治通りと458号線の交差点です。ここを右折すると山手線の田端駅に出ます。

この交差点からは田端駅、東大前駅、お茶の水駅を経由する東京駅行きの都バス(都43系統)も出ています。

一歩入ると静かな住宅地が広がります。さて、駅に戻ります。

JR尾久駅からJR上中里駅方面〜尾久車両センターと共に歩んだ街

JR宇都宮線・高崎線の尾久駅。昭和4年に開業したそうです。

尾久駅のホームです。1面だけですが、多くの列車が停車します。

赤羽、上野という主要ターミナルに挟まれています。同じルートを通る京浜東北線は(赤羽ー東十条ー王子ー上中里ー田端ー西日暮里ー日暮里ー鶯谷ー上野)と間に7駅もありますから、尾久駅からの速達性は抜きんでています。

尾久駅に停車する列車。

しばらく線路沿いを北に進むと、歩道橋の豪華版のようなものが見えて来ます。

この橋を渡ると、操車場の反対側にある京浜東北線の上中里駅の方向へ出ることできます。

かなり高規格の歩道橋で、屋根まで付いています。真下には踏切があり日中は本数の多い路線でもないので、ここに上がってくる物好きな方はいらっしゃいませんでした。

歩道橋の上部より北側を望む。右側(東側)の2線をJR宇都宮線・高崎線が通り抜けていきます。左側の2線は尾久車両センターの一部のようです。

左奥の高架橋をエメラルドグリーンの東北・北海道新幹線が通過しているのがご覧いただけますでしょうか。あの高架橋の下が京浜東北線の上中里駅になっていて、この一帯の住宅地は鉄道に挟まれた鉄道島となっています。

遠くに見えているタワーマンションは王子駅から徒歩1分の土地にある王子飛鳥山ザ・ファーストタワー&レジデンスです。王子駅は北区役所があり、駅前も栄えていますが、尾久駅から乗る高崎線・宇都宮線はホームがないため、直接行くことができません。

歩道橋より南側を望みます。左は尾久駅に進入して行く列車です。この歩道橋より南側は広大な操車場となっています。

上野東京ラインの開通により東海道線の品川〜田町間の操車場は不要になり、現在品川新駅の再開発を行なっています。こちらの田端の操車場は東京23区内に残された貴重な鉄道風景になりそうです。

今は亡きブルートレインの一部が停車していました。子供の頃は「銀河」に乗って大阪の親戚の家へ行ったり、「北斗星」で札幌まで旅行に連れて行ってもらいました。

歩道橋を渡ると、京浜東北線の上中里駅へと続きます。今回は尾久駅特集なので、引き返します。

尾久駅から徒歩10分、都電荒川車庫

尾久駅から徒歩10分ほどのところに、都電荒川線の荒川車庫前駅と、名前の通り荒川線の車庫があります。

周辺はマンションになっています。朝晩に都電が出たり入ったりするのを眺められる部屋というのは楽しいでしょうね。

この車庫から、都電は早稲田方面、三ノ輪橋方面どちらにも出ることができるようになっているようです。

目の前には荒川車庫前駅があります。

車庫の正門。定期券売り場などもあります。

なぜかパトカーが多いなと思いましたら、こんな所でテロ対策訓練をやっていました。

荒川車庫前駅です。すぐ先に荒川遊園駅が見えています。こちらはJR尾久駅から徒歩10分ほどです。ここから都心に出る場合、町屋駅前で東京メトロ千代田線に、王子駅前で京浜東北線や東京メトロ南北線に乗り換えることができます。

三ノ輪橋方面の都電に乗り、町屋駅へと向かいました。この界隈は城北信用金庫のテリトリーのようです。

尾久駅・尾久駅周辺のリンク

JR東日本 尾久駅

 

 

 

 

 

誤っているとご指摘をいただき、JR高崎線・宇都宮線という表記を正しく「JR宇都宮線・高崎線」に訂正いたしました。有り難うございました。