雑司ヶ谷駅と鬼子母神前駅
雑司ヶ谷駅 ー ぞうしがや
東京メトロ 副都心線、
都電荒川線 (鬼子母神前駅)
所在地 : 豊島区雑司が谷
2008年に開業した副都心線。池袋と新宿三丁目の間に、3つの新しい駅が完成しました。その一つで、最も池袋寄りにあるのが雑司ヶ谷駅(ぞうしがや)です。
雑司ヶ谷といえば豊島区の歴史のある地区で、多くの偉人が眠る雑司ヶ谷霊園で知られています。古くからの住宅地に忽然と表した地下鉄の駅ですが、周囲はどんな街なのでしょうか。
雑司ヶ谷駅から鬼子母神へ
雑司が谷駅は、2つの改札があり、改札によってホームから上がる階段が異なります。1番出口を利用する場合は、池袋より、2,3番出口を利用する場合は、渋谷よりの階段を上がります。ホームで違う階段を上がってしまうと全く違う場所に出てきてしまうので要注意です。
目白通りに面した雑司ヶ谷駅 3番出口
雑司ヶ谷駅は副都心線の中では利用客の少ない駅ですが、複雑な地形であることもあり、大きな地下駅になっています。

ホームと3番出口の間は途中でいくつかのエスカレーターと動く歩道を乗り継ぎ、結構な距離がありました。
雑司ヶ谷駅周辺の様子
3番出口は目白通りに面しています。駅を出て右にいくと目白駅、左に行くとすぐに不忍通りの起点があり、椿山荘などを経由して江戸川橋駅の方へ続いています。
駅前にはセブンイレブン、ピアゴがありました。新しくできて駅ということもあり、住宅街の中にひっそりと駅の入り口があります。大規模なスーパーはない様子です。
この辺りの住所は豊島区雑司ヶ谷、道路の向は豊島区高田になります。目白通りを進むと文京区目白台に入ります。
雑司ヶ谷駅の3番出口を出て右側、山手線の目白駅方向に進むと、「千登世橋」があります。
千登世橋の上から見た明治通り。
千登世橋は明治通りと、横を走る都電荒川線を跨いでいます。地形の関係上、明治通りは丘の上を走る目白通りとは立体交差になっています。
高いところにある目白通りから、地下を走る雑司ヶ谷駅へのエスカレーターが長いのも納得です。
千登世橋から新宿方向を望みます。
都電荒川線 東池袋方面。千登世橋は、明治通りだけでなく、その横を走る都電荒川線も跨いでいます。
目の前に都電荒川線の駅もありますが、ここは雑司ヶ谷駅ではなく、「鬼子母神前駅」となります。都電荒川線の「雑司ヶ谷駅」は、一つ先の住宅地の中にある駅となります。
この地点から、早稲田方面から来た副都心線と都電荒川線は明治通りを離れ、住宅地の中へと逸れます。副都心線は大回りして東池袋をかすめて池袋駅へ、都電荒川線も東池袋界隈を通り、大塚駅、王子駅方面へと向かいます。
目白通りをこのまま西へ進むとJR山手線の目白駅にたどり着きます。
ここから住宅地に入って、雑司ヶ谷の名所鬼子母神へと向かいます。
池袋の近くとは思えない、昔ながらの街並みが広がる雑司ヶ谷
目白通りから少し入ると、ガラッと雰囲気が変わりひっそりとした鬼子母神通りに出ます。昔ながらの商店街といった印象で、大手のコンビニではなくポプラがありました。
この先を進むと東京メトロ有楽町線の護国寺駅も徒歩圏に入ってきます。池袋駅方面にある鬼子母神へと向かいます。
先述のように、副都心線の駅は「雑司ヶ谷駅」になりますが、都電の駅は「鬼子母神前」になります。都電から乗り換える場合、もう一つ先の「都電雑司ヶ谷駅」で降りても副都心線は無いので要注意です。
少し進むと、鬼子母神方向へと道が逸れます。
雑司ヶ谷の観光案内書がありました。東京では存在感のあまり無い街ですが、見所は多いようです。
古い建物を生かして使用されている店舗もありました。
少し起伏のある住宅街が続いています。
雑司ヶ谷といえば鬼子母神さま、そして周辺の神社仏閣
鬼子母神さまに到着しました。
デーンと風格があります。正確には法明寺の鬼子母神堂というようです。法明時の本堂が近くにあります。子育て、安産等に御利益があるという鬼子母神像が祀られています。
この日はまだ5月でしたが、夏市の広告がありました。朝顔、風鈴、、風情がありますね。
風情のあるお寺が並ぶ雑司ヶ谷界隈
鬼子母神の近くには、他のお寺がありました。すべて日蓮宗のお寺のようです。
法明寺の本堂の入り口です。
池袋の近くとは思えない静寂な空間です。
雑司が谷は神社仏閣が多く、住宅地にも木造の古い家屋が残り、とても風情のある街でした。
利便性の高い街の割にはあまり話題にならない街ですが、古くからの住宅地であるために大きな土地がなく、マンションや新たな開発が行われないのも一因かもしれません。
次々と新しいものに生まれ変わって行く東京で、昭和の風情を残す街は貴重ですね。
古民家と柑橘類(種類が分からず。)背後に見えるのは豊島区役所の上に立つタワーマンションです。ここからは生活圏が池袋駅になりそうです。
雑司が谷駅へのアクセス
東京メトロ副都心線(各停のみ停車): 池袋(3分)、新宿三丁目(7−9分)、渋谷(15分)、から直通
副都心線は北では東武東上線、西武池袋線、南では東急東横線に相互乗り入れしており、大半の列車が直通しています。雑司が谷駅は各駅停車のみの停車となりますが、横浜や川越といった都市へも乗り換えなしで行くこともできます。
一方、山手線と接続する池袋、渋谷では、地下から地上の山手線への乗り換えが少々遠く、時間がかかります。
都内の主要な駅からの距離
- 新宿駅:15分(新宿三丁目で丸ノ内線に乗り換え)
- 東京駅:28分(新宿三丁目で丸ノ内線に乗り換え)
- 羽田空港国内線ターミナル:68分(渋谷から山手線・品川から京急線)
- 成田空港駅(鉄道):85分(池袋から山手線・日暮里からスカイライナー)
- 渋谷駅:15分(直通6駅)
隣の駅
東京メトロ副都心線: 池袋駅 ←雑司が谷駅→ 西早稲田駅
雑司が谷駅のバリアフリー対策
1番出口、2・3番出口ともにエスカレーター、エレベーターがありますが、ホームから地上までバリアフリー(エレベータが完備されている)なのは池袋寄りの1番出口のみとなります。