【浜松町駅】空港アクセス抜群で再開発が目白押し。浜松町ってどんな街?

【浜松町駅】空港アクセス抜群で再開発が目白押し。浜松町ってどんな街?

羽田空港への東京モノレールの起点として、日本・世界各地からの利用者も多い浜松町駅周辺では、現在大規模な再開発が進行中です。

オフィスだけでなく居住地としても人気の浜松町駅周辺はどのような街なのでしょうか。

古くからの面影も残る浜松町駅の周辺と、浜松町3大再開発とも言える「世界貿易センター」、「ポートシティ竹芝」、「ウォーターズ竹芝」の現場を見てきました。

浜松町駅の周辺

浜松町駅は都営地下鉄の「大門(だいもん)駅」と一体をなして、内陸側は増上寺・芝公園から、海側はゆりかもめの「竹芝駅」まで、広く商圏が広がっています。

西に「増上寺」や少し遠いですが「東京タワー」、東に「芝離宮」や東京の離島への船が発着する「竹芝桟橋」など、観光地もあります。

駅前の世界貿易センターは間も無く取り壊しになる予定ですが、一時期は都内有数の展望スポットとして観光地となっていたようです。

浜松町駅の周辺にはマンションやタワマンも増えていますが、依然としてオフィス街の性質が強く、平日はどこも大賑わいであるのに対し、日曜日はお店を閉めてしまうお店も多くあります。

JR浜松町駅・東京モノレール浜松町駅

JR浜松町駅・東京モノレール浜松町駅

JR浜松町駅は1909年に東海道線の駅として開業、1964年に五輪に合わせて東京モノレールと浅草線が開通し、乗り換え駅になっています。

山手線の新橋寄りの階段を降りる「北口」は増上寺へと通じる大門のメイン通りに面しており、地下鉄の「大門駅」への入り口や、海側の竹芝桟橋へと抜けることもできます。

乗車人員の割にはこじんまりとした改札口で、今後リノベーションが進むものと思われます。

モノレールとの乗り換えは南口になり、山手線からは階段を上がります。

通勤客以外はあまり利用することはなさそうですが駅の南西、南東側に出ることもでき、芝離宮庭園の横を抜けて東京ガス、東芝のビルまで歩道橋が伸びています。

浜松町駅の海側は全面的に芝離宮庭園に面しており、大きな入り口は設置されていません。

浜松町駅周辺の3大再開発(2020年以降)

浜松町駅の周辺では大きな再開発計画が相次いでいます。その中でも特に大規模なのが浜松町の駅上とも言える世界貿易センターの解体・再開発、そして浜松町駅と歩行者デッキで直結する予定のポートシティ竹芝、そしてJR東日本によるウォーターズ竹芝です。

1. 世界貿易センタービル解体と南館の完成

建設中の建物は世界貿易センタービルの南館です。39階建とは思えない高さに感じました。2021年に完成予定で、その後に現在の貿易センタービル(茶色い建物)が解体され、2027年までに南館と同様に超高層ビルが建設される予定だそうです。

参照:鹿島建設

東京ポートシティ竹芝 (ソフトバンクグループ本社が移転)

東急不動産による再開発です。40階建の超高層ビルで、中には最新のワークスタイルを取り入れたオフィスをWe Workが建設し、ソフトバンクグループの本社がお隣の汐留から移転する予定です。

既に植栽なども整っており、開業が近いことを感じさせます。

浜松町駅との間にはペデストリアンデッキができる予定です。この歩行者デッキ建設に関しては首都高を止めての難工事が話題になっていましたが、次は新幹線、JR各線をまたぐ工事が待っています。

現在は浜松町駅の前を走る新幹線の線路の手前で途切れている状態です(写真左)

3. ウォーターズ竹芝

ウォーターズ竹芝(見えずらいですが、中央奥です)

汐留と竹芝の間に横たわる浜離宮庭園(浜松町駅に面しているのは芝離宮庭園) に面した敷地を、JR東日本が再開発しています。

劇団四季の劇場となるJR東日本四季劇場や、商業施設のアトレ竹芝、ホテル、オフィスなどが集まる複合施設です。

景色が抜けていて絶景とのことで、開業が楽しみな施設です。

浜松町駅の写真レポ

JR浜松町駅の北口です。開業は1909年とあり、110年以上が経過していることになります。

駅はこじんまりとしていますが、駅前からは遠くに増上寺の山門の屋根、六本木ヒルズや東京タワーといった東京らしい光景が開けます。

JR浜松町駅の北口の前付近から見た貿易センタービルです。大門駅の入り口があります。

ご覧の通り目の前であるにも関わらず駅名が異なるため、外国人や日本人でも混乱します。大門駅は現在は大門(浜松町)という副駅名が付いています。

北口と大江戸線・浅草線の大門駅への入り口は20メートル程と近いのですが、直接は繋がっていません。また、北口に最も近い出入口はエスカレーターがない為、横断歩道を渡って文化放送の下にあるエスカレーターを使う(上下完備)、または南口から世界貿易センタービルの中を地下まで降りて通り抜けるしかありません。

こちらは駅の南口付近です。雑居ビルが立ち並んでいます。

建設中の貿易センタービル南館です。

大変な高さがあります。

その大規模再開発の反対側には雑居ビルとマンションが混在した東京によくある光景も広がります。

神社もあります。

正面に見えているのは『クレストプライムタワー芝』というゴールドクレストの高級タワーマンションです。その下にある歴史のありそうな建物は「竹内さん」という屋形船の会社です。

急に違う街に来たような静けさになり、まいばすけっとがあります。

JR線、東海道新幹線の反対側へと抜けるトンネルが見えてきました。港町架道橋というようです。

高輪ゲートウェイ駅の近くにある高輪架道橋と同じく、架道橋という名称が付いています。

トンネルを海側へと抜けていきます。

振り返った様子です。高輪と異なり、こちらは自動車は入ることができません。

浜松町駅、南口海岸方面。東京ガス本社ビルと解体予定の旧東芝ビル

浜松町駅の南口の海岸側に出てきました。住所は港区海岸一丁目になります。

この一帯には二つの高層ビルがあります。東京ガス本社ビル、そして旧東芝ビル(浜松町ビルディング)です。奥にある東芝ビルまで浜松町駅から歩行者デッキで結ばれています。

遠くに旧東芝ビル(40階建、165m)が見えています。このビルが発足した昭和59年に東京芝浦電気から東芝へ社名変更したそうですが、現在は東芝の手を離れ、「浜松町ビルディング」に名称を変更しています。

こちらも2022年に解体されて、オフィスとホテル、住宅や商業施設が入るツインタワー(235m)へと再開発される予定です(芝浦一丁目計画)

参考として六本木ヒルズが238メートル、渋谷スクランブルスクエアが230メートルです。

浜松町ビルディング(東芝ビルディング)建替事業

参照:野村不動産(芝浦一丁目計画)

 

駅の前にあるのが、東京ガス本社ビルです。この界隈は現在はこれらの2つのビルと首都高以外には、特に何もありません。旧東芝ビルの建て替えにより、大きく変わるものと思われます。

通りに出ました。車ではレインボーブリッジの起点となる首都高の浜崎橋ジャンクションの下になります。

イマイチ殺風景であったり、少し暗い印象が残る竹芝エリアでしたが、こちらは大きく華やかに変貌しつつあります。

竹芝の再開発地区へ

中央に見えているのはポートシティ竹芝の住居棟、左奥はウォーターズ竹芝です。

奥の中央の高層ビルは先述のJR東日本による再開発ウォーターズ竹芝です。

先述のポートシティです。

植栽が植えられています。低層部はどこか他の東急の開発にも似ているような。

ウォーターズ竹芝の一階部分です。恵比寿などにあるアトレのロゴが見えています。

以上、浜松町駅周辺の様子でした。

次回は陸側の地域を「大門駅」としてお伝えします。