虎ノ門・麻布台プロジェクトってどんな街?【東京タワーの高さに住む】

『虎ノ門・麻布台プロジェクト』は東京都心の港区に建設中の、森ビルによる再開発プロジェクトです。2023年に開業予定で、3棟の高層ビルにオフィスやホテル、マンションが入る予定です。
シンボルとなるタワーは高さが約330メートルになり、大阪の『あべのハルカス』を30メートル抜いて日本一の高さとなります。六本木ヒルズよりも100メートル近く高いことになります。
(2027年に東京駅の北側にできる『トーチタワー』が更に60メートル上回る390メートルを予定しているので、日本一は完成時点ではということになりそうです。)
建設現場・周辺を歩いた動画はこちら
では、どのような施設が入るのでしょうか。3棟の高層ビルを、A街区、B-2街区、B-1街区の順で見ていきます。
1つ目は日本最高層となるA街区です。
A街区(64階建、330メートル)主な施設:オフィス・『アマンレジデンス』・商業施設
東京タワーと同じ高さに住む『アマン レジデンス』
この最高層の建物(A街区)の最上部の11フロア(54階~64階)は『アマン レジデンス 東京』となります。高級ホテル『アマン』のホテルのようなサービスを受けることができる超高級マンションとなります。
なんと、東京タワーの頂点の部分と同じ高さに住む部屋が誕生するのです。
アマン公式サイトより(正式にはアマンレジデンシィーズと複数形)
アマンとは
アマンホテルは東南アジアなどに多く展開しているリゾートホテルで、日本では『アマン京都』、伊勢志摩の『アマネム』があります。東京には世界でも数少ない都市型のホテルである『アマン東京』が大手町にあります。
今後は北海道に『アマンニセコ』そして別ブランドのホテルをこの虎ノ門・麻布台プロジェクト内にも開業予定です。
ホテル・レジデンスとは
ホテルに併設されたレジデンスは、ホテルのサービスを受けることができるマンションです。近隣では東京ミッドタウンにリッツカールトンレジデンスがあります。主に海外からの役員レベルの駐在員や富裕層が住んでいるものと思われます。
一般人の我々には(勝手に巻き込んですみません)、下から眩しそうに見上げるだけの世界になりそうです。
最新のオフィス

このメインとなるタワー(A街区) の7階から52階はオフィスとなります。就業人口2万人を想定した大規模なオフィスとなるようです。最新の設備を備え、外資系企業やIT企業に人気が出そうです。
このオフィスの驚くべき点は、そのワンフロアの大きさです。各階あたりの広さが1290〜1460坪もあります。
ピンと来ませんが、昔からありお馴染みの新宿三井ビルは各階あたり508坪、新宿住友ビルは573坪ですから、その大きさが分かります。
ちなみに都内でも極太のビルで目立つ六本木ヒルズは各階平均で約1300坪あり、都内最大は松坂屋の跡地のGINZA SIXのオフィス部分で、ワンフロアあたり1860坪だそうです。
続いては、ホテルを併設するB−2街区です。
B−2街区(53階建、240メートル)主な施設:ホテル『ジャヌ東京』、リゾートホテルに暮らすようなマンション
麻布台B-2街区はアマン系のホテルと超高級レジデンス
ホテル『ジャヌ東京』JANU TOKYO
他の2棟からも目が離せません。メインのA棟から少し北側には、B−2街区ができ、こちらは高さ240メートル、53階建ての建物となります。
こちらのBー2街区の低層部は先述のアマンの新ブランドのホテル『ジャヌ東京』が入ります。
この『ジャヌ』はアマンによる新しいブランドで、東京の他には現在モンテネグロと、サウジアラビアにも計画されているそうです。ブランドのコンセプトは、「モダン・遊び心」。
スイートルームを多く設け、6つのレストランと、日本最大規模のスパが入るそうです。
これまでに日本には無かったようなホテルになりそうです。
「リゾートホテルに暮らす」B-2街区レジデンス
そのホテルの上にできるのが、B-2街区レジデンスです。
こちらの特徴は「リゾートホテルに暮らすような住環境を実現できる」というものです。
プール付きの部屋や、2層が吹き抜けになった住居まであるということで、先述のアマンレジデンスに劣らないユニークな高級マンションになりそうです。
詳細は公表されていませんが、ジャヌ東京と連携したサービスも受けられるそうです。
ルームサービスやクリーニング、お部屋のプールの掃除などをオーダーできるのでしょうか。
最後は、日本最高層のタワーマンションとなるB-2街区です。
B-1街区(64階建、270メートル)主な施設:マンション、サービスマンション
日本最高層のタワーマンション (B-1街区)
メインのA街区から道路を挟んで西側にできるのが、Bー1街区です。こちらは高さが270メートル、64階建てとなり、全970戸が入る都内で最高層のタワーマンションとなります。
完成前の最高層は西新宿にある『ザ・パークハウス西新宿タワー60』で209メートルですから、60メートル以上も上回ってきます。その割に階数が4階しか変わらないことから、低層部の施設に違いがあるか、もしくは部屋の天井が高いということかもしれません。
ご覧の通り、虎ノ門・麻布台ヒルズだけで高層マンションTOP3を独占してしまいます。
名称 | アマンレジデンス(A街区) | B-1街区 | B-2街区(リゾートホテル風) | 西新宿タワー60(日本最高層) |
高さ | 330M | 270M | 240M | 209M |
階数 | 64階 | 64階 | 53階 | 60階 |
竣工年 | 2023年予定 | 2023年予定 | 2023年予定 | 2017年 |
住居数 | 91戸 | 970戸 | 330戸 | 954戸 |
上記の『アマンレジデンス』と『リゾートホテル風のB−2街区』と比較すると、都内の他の場所にあるタワーマンションに最も近いと思われるのが、こちらのB−1街区のタワーマンションです。
970戸のうち170室は海外からの長期滞在などに対応するサービスマンションとなる予定だそうです。
虎ノ門・麻布台プロジェクト全体では約1400戸のマンションが完成することになります。
虎ノ門・麻布台プロジェクトへの期待
ご覧の通り、虎ノ門・麻布台プロジェクト(虎麻プロジェクト)は、東京の都市としての品格とレベルを1段階上げるような、巨大かつ斬新な複合プロジェクトになります。
東京の都心にこのような街ができることにより、若者たちの夢が広がって良いのではないでしょうか。
近隣では虎ノ門ヒルズ駅周辺でも再開発が行われており、まもなく虎ノ門ヒルズの最終段階の超高層ビル、虎ノ門ヒルズステーションタワーが完成します。
虎ノ門・麻布台プロジェクトの場所
虎ノ門麻布台プロジェクトは東側の一部が桜田通りと、日比谷線の神谷町駅に面しています。また、南側では外苑東通りに面し、外務省の飯倉公館に接しています。
北側には南北線の六本木一丁目駅が徒歩でも遠くない距離にあり、西側は少し離れた場所に六本木駅があります。
虎ノ門・麻布台プロジェクトから主要駅・空港へのアクセス
日比谷線の「神谷町駅」とは地下で繋がるということです。また、北側には品川に直通する計画が発表された南北線の「六本木一丁目駅」があります。
どちらの地下鉄も都内の主要駅には繋がっていないため、1度の乗り換えが必要になります。距離が近いため、タクシーが一番早い場合も多そうです。
周辺を通る路線:東京メトロ 日比谷線「神谷町駅」、南北線「六本木一丁目駅」
東京駅(東海道・東北・北陸新幹線) | メトロ15分(神谷町駅から日比谷線、霞ヶ関駅から丸の内線) タクシー12分(1540円)神谷町駅から推測 |
品川駅(リニア建設中) | 22分(南北線目黒駅または日比谷線恵比寿駅から山手線) タクシー10分(1780円)神谷町駅から推測 |
銀座駅 | 7分 (神谷町駅から日比谷線直通) |
渋谷駅 | 19分(南北線目黒駅または日比谷線恵比寿駅から山手線) |
羽田空港国内線ターミナル | 40分ほど 浜松町駅までタクシー、東京モノレールの空港快速(18分)合計1500円ほど 30分ほど 神谷町駅から羽田空港までタクシー(1台 6400円) |
成田空港 | 約90分(神谷町駅から日比谷線。上野から京成スカイライナー) |
*1所要時間は目安であり、交通状況や乗換時間、出発時間により異なります。
*2羽田・成田空港までのアクセスについて:現在多くのリムジンバスが運行を停止していますが、渡航制限の解除後は、敷地内や周辺ホテルからリムジンバスが運行される可能性があります。
*3南北線は品川駅への延伸が発表されており、延伸後は10分前後まで短縮される可能性あり。
虎ノ門麻布台周辺のホテル
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虎ノ門ヒルズに開業済みのアンダーズ
東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー
[地図]神谷町とラストタワーにあるエディション
赤坂アークヒルズにはANAインターコンチネンタルホテル(旧東京全日空ホテル)があります。