北品川駅の街をレポート。品川の都会感と東海道宿場町の落ち着き
京急線は品川駅を出るとすぐにカーブし、JR線や新幹線の線路を越えて海側に移動します。そしてすぐにあるのが北品川駅です。品川駅は目と鼻の先で、駅のホームからも品川駅前の真新しい高層ビル群を見上げることができます。
巨大ターミナルの隣の小さな駅という点で、小田急線の南新宿駅にも似ています。この北品川駅は京急線でJR品川駅から1駅目のところにある駅です。ほぼ品川止まりの各駅停車のみが停車しますが、日中でも毎時10本ほどの列車が停車します。
<北品川については動画でもご覧いただけます。>
品川駅の南側なのに「北品川」
品川駅の南側にあるのに「北品川駅」という駅名なのは不思議ですが、ここは品川宿の北にあたり、周辺も北品川という住所になっています。
更に北側にある品川駅は実際は東京都港区にあります。この北品川という地名は大崎駅の方まで続いており、ソニーの発祥の地なども全て品川区北品川にあります。この北品川が品川区の北端かというとそうでもなく、恵比寿ガーデンプレイスの裏手あたりが品川区の最北端になります。品川区は大きいのですね。
北品川駅から東京の主要ターミナル・空港へのアクセス
北品川駅を通る路線:京急線(各停)
東京駅(東海道・東北・北陸新幹線) | 約15分(品川駅から東海道本線) |
品川駅(リニア建設中) | 直通1分 |
新宿駅 | 約25分(品川駅から山手線) |
羽田空港国内線ターミナル | 約27分(京急蒲田駅で乗り換え) |
成田空港駅 | 約90分(品川からエアポート快特) |
渋谷駅 | 約18分(品川駅から山手線) |
品川駅まで歩いていける距離でもあり、北品川駅を発着する京急線も全て品川止まりとなる為、行動は品川駅が起点となります。品川に勤めている場合は特に便利そうです。
北品川駅のバリアフリー状況
北品川駅は第一京浜に面した上り線のホーム側にのみ、駅の改札口があります。南側のホームへはエレベーターで移動することができます。
北品川駅周辺
北品川駅の改札は国道1号線(第一京浜)に面しています。少し遠くで山手線の線路が大崎駅へと大きくカーブを描いて走り、その向こう側に大使館や高級住宅地となる御殿山地域が広がっています。御殿山地区は品川駅、または大崎駅の東口も近い地域になっていますので、北品川駅を使う機会は少ないと思われます。
北品川駅を日常利用するのは、主に駅の南東の海側の住宅地(北品川一丁目、東品川一丁目)の人々になりそうです。海側は一気に庶民的な印象になり、旧東海道沿いに商店や住宅が並んでいます。
北品川駅徒歩1分・ホテルフレックステイイン
北品川駅の利便性・住みやすさ
大都市の自由さと利便性、整備された旧街道の落ち着きがあり、とても住みやすそうという印象でした。
駅の近くにコンビニエンスストア、「マルエツプチ」や「まいばすけっと」があり、居住する人を対象としたお店が揃っています。
銀行・ATM:お隣が品川駅ということもあり、大手銀行の支店や出張所は「ゆうちょ銀行」のみになります。他に「さわやか信用金庫」の品川支店があります。大手銀行の通帳を使いたい場合は品川駅に出る必要がありますが、もちろんカードでの一部手続きはファミリーマートやセブンイレブンといったコンビニエンスストアを利用できます。
駅周辺は旧東海道の歴史地区として整備されており、繁華街的な面は見当たりませんでした。住環境としてはお子様のいるご家庭でも良いのではと思われます。
気になった点は、歩いている時に品川駅側の地区で時々ゴミのような臭いがしたのが気になりました。同行の2人とも同じ感想だったので、これが一時的なものなのか、もしくは港の方に何かあり時々臭うものなのかは分かりません。ネットで調べてみたところ品川の港南口界隈はいつも臭いがするという掲示板もありましたが、10年以上前の古い情報だったので現状は定かではありません。
北品川駅の住人の方による、北品川のここが便利!不便!
北品川在住(ご夫婦またはカップルで在住)
北品川駅は歩いて品川駅に行ける距離で、利便性に関しては文句なしです。千葉に出るにも、神奈川に出るにも近いですし、大概の場所は電車で行きやすいところにあります。街の雰囲気は、緑は少ないですが、ゴミが落ちているとかはありませんし、少し歩けば下町の雰囲気を味わうこともできます。品川駅近くは夜中の人通りも多いですが、北品川は夜中は人通りが少ないです。しかし治安はいいと思います。
好きな点は、下町らしくお祭りに家族連れや子どもが集まるところです。宿場町だったこともあり、歴史的な場所で人々のあたたかみもあります。気になった点は、大型スーパーやデパート、薬局、レンタルビデオ店など、近くにあると便利なお店がないことです。そういう所に行きたいときは違う駅まで行かなきゃいけないので、不便だと感じます。
北品川駅の不動産情報
<北品川駅周辺で販売中のマンション>
現在北品川駅を最寄りとする新築マンションの販売はないようです。
<北品川駅の賃貸相場>
北品川駅周辺の地盤 地震・浸水への安全性
<地震・震災>
参照:東京都都市整備局 地震に関する地域危険度測定調査(品川区)
<水害・浸水>
北品川駅周辺は全体的に浸水の可能性が低い地域になっています。浸水しても50CMまでの予想です。起伏のある土地なので、地域によって異なる可能性があります。
品川区ハザードマップ(PDF)
北品川駅周辺の街並み・写真レポ
編集部が北品川駅に行って街並みを観察してきました。
品川駅港南口の高層ビル群が間近!北品川駅周辺
品川を出た直後の京急線からの車窓。巨大なビル群を眺めながらJR線を高架で越えて行きます。
北品川駅に到着しました。下りホームの様子
速度を落として品川方面に向かっていく列車です。
北品川駅の改札前です。
駅前の地図です。赤い線は旧東海道のルートです。
改札を出たところの景色です。前は第一京浜が通っており、奥に見える高層ビルは御殿山トラストタワーや東京マリオットホテルです。ここから品川駅方面に歩きます。
いきなり目の前に現れるのは品川駅港南口の京王品川ビルです。品川駅や駅近辺の高層ビルは東京都港区にあります。北品川駅を出た京急の列車がJR線を跨ぎ、品川駅へと入っていきます。
JRとの交差部分です。左奥に見えるのは品川駅の高輪口にある品川プリンスホテルです。多くの列車が行き交い、鉄道ファンには堪らないスポットです。
踏切を渡り京急の線路の南側に来ました。踏切の向こうは八ツ山橋交差点です。都バスの浜95系統は目黒駅から品川駅を通り大井競馬場へと向かう路線です。この踏切はラッシュ時間帯は長い時間引っかかってしまいそうですね。
左奥に見える茶色いマンションは「ベアシティルネッサンス」という高級ヴィンテージマンションです。その手前にあるベージュ色の家具付き高級賃貸「サマセット」も京急の線路から目立つ存在です。
京急線は成田空港と羽田空港を大動脈の一部となり、頻繁に列車が通過していきます。
延々と鉄道を見てしまいそうですが、、道を南下します。
品川駅の港南口方面です。
この界隈は一帯に「八ツ山(やつやま)」という名称が使われていますが、元は高輪側にある山のことを八ツ山というようです。品川区内の御殿山、島津山、池田山、花房山と合わせて城南五山というのがあります。
北品川駅と城南五山の位置関係。
左の白亜のビルが43階建てのタワーマンション「品川Vタワー」、奥が品川インターシティの一部です。
歩道橋の下を見ると都バスの品川車庫があります。右側にある古い建物は都営住宅です。
北品川駅の方向へ戻り、坂を降ります。
北品川駅から青物横丁まで続く商店街。旧東海道の品川宿の落ち着いた街並み。
おや。品川駅の港南口周辺の都会的な景色や、御殿山方面の高級マンションの光景から一転、庶民的な雰囲気の街並みになりました。先程の港南口のビルからまだ200メートルも進んでいません。
突然埼玉県の郊外みたいな景色になりました。
角にはマルエツプチがあります。22時までと、都心にしては早く閉店するようです。
マルエツ前から旧東海道方面へ入っていきます。
旧東海道に出ました。北へ進むと京急線との踏切があり、この商店街はそこで終わっています。
一方、南は旧東海道の品川宿として栄えた名残があり、この整備された商店街が京急線で一つ先の新馬場駅や青物横丁駅のあたりまで続きます。清潔で電線もないので歩いていて楽しい通りになっています。
こちらを進むと北品川駅の南側の踏切を越えて、北品川駅の改札に出ることができます。
北品川駅です。残念ながらこちら側には出口がありません。
東海道の品川宿として栄えた一帯で、古くから商店や小洒落たお店が多くあります。
「まいばすけっと」がありました。まいばすけっと北品川一丁目店です。東京の都心生活には一つあると大変便利です。
横を見ると古い街並みもあります。
意外にも外国人観光客がいました。
品海公園というポケットパークがありました。
丸屋履物店。このあたりからは一つ先の京急「新馬場駅」が近くなってきます。
北品川駅は特に何もない街かと思いきや、歴史のある旧東海道沿の街として町おこし、商店街の活性化を行なっているようで、想像以上に綺麗で雰囲気のある街でした。
北品川駅に関するリンク
※内容は正確・客観的になるように心がけておりますが、お引越しなどをされる際は実際に一度訪問されることをオススメいたします。