（番外編）多摩ニュータウンってどんな街？住むなら都心か郊外か
東京23区に重心を置いている当サイトですが、本日は東京の西部にある多摩ニュータウンに焦点を置いてみたいと思います。
「多摩ニュータウン」は東京都西部の多摩市や八王子市にまたがる日本最大級のニュータウンです。1番最初の分譲が1971年となっており、とても年季が入った建物から、最新の外国のような高級マンション、高級住宅地もあります。
また、大学やオフィスも多く、サンリオピューロランドも有名です。
多摩ニュータウンへのアクセス
小田急多摩線の終点、唐木田駅
多摩ニュータウンの中には京王相模原線と小田急多摩線が通っておりどちらも新宿駅へとつながる路線になっています。現在は多摩モノレールが多摩センターから立川や多摩動物園を結びます。
京王線は多摩ニュータウンの中心部を抜けて神奈川県相模原市の「橋本駅」まで行っています。橋本駅は今後リニアモーターカーの途中駅ができることから、京王線が重要なルートになると共に、近くにある多摩ニュータウンの利便性もますます増ものと思われます。
一方の小田急線は多摩センターを出た後は少し道をそれて「唐木田駅」と言う駅で線路を終えます。小田急多摩線は以前は川崎市の新百合ヶ丘で乗り換える必要がありましたが、現在は京王線との対抗上、新宿や地下鉄千代田線への直通列車が出ています。
多摩ニュータウンには京王と小田急線の双方が使える「多摩センター」や「永山」といった駅の他にも「南大沢駅」、「京王堀之内駅」、「若葉台駅」、「多摩境駅」など幾つかの駅があります。
また、多摩ニュータウンの北部は京王線の本線の「聖蹟桜ヶ丘駅」まで広がっています。
駅により大きく異なる利便性
多摩ニュータウンは主に東京都心へと通勤する人のために作られた街ではありますが、朝の時間帯、例として朝7時ごろに出るとすると新宿までは43分ほどかかることになります。
これは中心となる多摩センター駅から京王線を利用した場合であり、朝は速達性の早い列車が止まることで東京への時間はだいぶ短縮されています。多摩ニュータウンの場合「準特急」など、速達性のある列車が止まらない駅は想像以上に新宿まで時間がかかることがありますので要注意です。
特に京王線は特急や準特急などの速達性に力を入れているので、もしも各停しか止まらない駅で家を買う場合は都心へ直通で行けるか、など十分に検討する必要があります。
多摩ニュータウンの街並み
若葉台公園
多摩ニュータウンをドライブしていると、特に新しく広大な土地に気がつくのは京王線の若葉台駅周辺です。巨大な公園があり完璧に整備された街並みはまるで日本では無いかのような印象さえ受けます。
多摩センター駅近く
一方の京王永山駅、小田急永山駅の辺りは古い家や商店も多く、同じ多摩ニュータウンでも様々な顔があることがわかります。
多摩センター駅に近いサンリオピューロランド
聖蹟桜ヶ丘など、坂の多い上質なニュータウンの様子はジブリの映画などで舞台となっている場所として有名です。
ニュータウンというのは治安が良く子育てに向いており、サラリーマン世帯の人生と家族像を反映したような独特の風景があって物語が作りやすい環境にあるのではないかと思います。
多摩ニュータウンの東、稲城南山では現在も新たな造成が続きます。
郊外ニュータウンならではの良さ V S 東京都心の良さ
ココリア多摩センター。以前は三越が入っていました。
果たして多摩ニュータウンに住むメリットとは何でしょうか。現在は都心回帰が進んでおり多摩ニュータウン界隈でも1部には空き家が多くなっているとニュースでも取り上げられていました。
しかし多摩ニュータウンの人口は全体的には増えており、依然として高齢者の少ない若者の多い街になっています。特に東京都稲城市は子育てが充実している街として有名になり、脅威的な高齢者率の低さを誇っています。
特にファミリー向けには、自然の多い広々とした環境で子育てができるので人気がありそうです。また治安の良さ、自動車と歩行者の分離など、安全面ではピカイチです。
都心に通勤する場合、多摩ニュータウンで大きな一軒家やマンションを買い通勤するのか、それとも東京都心のタワーマンションなどに住み職場と家族が近い環境で生活をしていくのか、それぞれのメリット・デメリットが出てきます。
多摩ニュータウンがメリットだらけで良い場所であることは分かりましたが、ではデメリットはなんでしょうか。
多摩ニュータウンは広大な開発である関係で駅からバスに乗って家まで行く必要がある地域もたくさんあります。東京から電車に乗って駅に着いて、そこから更にバスと言うのは現在ではあまり人気が出るライフスタイルではありません。
多摩ニュータウンでも高齢化は進んでいますが逆に言えば、高齢化してからはもう少し東京に近いそしてさらに駅に近いマンションなどに引っ越した方が良いケースもあります。特に高齢者の運転が社会問題になっている中で、車がないと不便な地域等は今後もどのように生活しているかが問題になりそうです。