【渋谷駅大改造】ホーム移設関連(銀座線・埼京線)

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【渋谷駅大改造】ホーム移設関連(銀座線・埼京線)

東横線ホームの移転から始まった渋谷駅の大改造ですが、2020年には東京メトロ銀座線とJR埼京線・湘南新宿ラインのホームが移設されるという、大規模プロジェクトが控えています。

2020年1月3日開業 銀座線渋谷駅 新ホーム

※ こちらの記事は移転前のホームの姿です。

新しいホームについて以下の記事でレポートいたしました。

銀座線・新【渋谷駅】が始動。オレンジ色を多用した最新型の駅に
2020年1月に、東京メトロ銀座線の渋谷駅が新たなホームへと移設されました。 新しいホームはどのようになったのでしょうか。特に注目は新しく明治通りの反対側にできたヒカリエ改札です。 銀座線・新【渋谷駅】が始動。オレンジ色を多...

 

現在は東急百貨店の中にある東京メトロ銀座線の渋谷駅ですが、2020年の1月に明治通りの頭上に建設中の新しいホームへと移設されます。

移転の理由としては、現在の銀座線渋谷駅があまりに狭く不便であること、バリアフリー化されていないこと、また2027年まで続く渋谷駅の再開発上、現在の位置にあると工事ができない点などが挙げられると思います。

左の筒状の建造物が明治通りの頭上に建設された、銀座線新ホームです。右は渋谷駅の3階コンコースとスクランブルスクエア、ヒカリエを結ぶ通路です。

東京メトロのイメージ図(参照:東京メトロニュースレター 銀座線渋谷駅改良工事編

上の図からも分かる通り、現在は渋谷駅に到着した列車は一度車庫に入っていますが、新ホームの完成後は片側の線路はホームで折り返しとなります。また、3階でJRや井の頭線方面と繋がるのはもちろん、渋谷ヒカリエに直結した改札ができ、地下の東横線・副都心線からの乗り換えが便利になるそうです。

現在の東京メトロ銀座線の渋谷駅です。東急東横店の西館の中に設定されています。

昭和13年の開業以来、殆ど手を付けられていない状態で残されているそうです。

駅が東寄りへ大きく移動することが分かります。地下の東横線から銀座線に乗り換えるには現在は絶望的な遠さですが、新しいホームは真上に位置することとなり、比較的乗り換えが簡単になりそうです。

現在の東京メトロ銀座線渋谷駅(車庫方向)です。

新ホームはこれより先(表参道寄り)に島式の1面ホームで造成されます。

工事が進んでいます。波打った美しい屋根が印象的です。

この工事に従い、1月3日の移転開業までの6日間(2019年12月28日〜2020年1月2日)、銀座線は渋谷駅〜表参道駅間などで運休を予定しています。

東京メトロニュースリリース(PDF)

2019年現在の渋谷駅の構内図

※更新後(2020年1月追記)

東京メトロの渋谷駅の構内図です。東横線の地上ホーム時代は銀座線へすぐに乗り換えることができたのですが、現在は副都心線(東横線)から銀座線に乗り換えるのは一時的とはいえ、非現実的と言えるほど遠くなっています。

2020年の移設完成後は東横線から銀座線へはヒカリエを介して乗り換えがしやすくなる予定となっており、当面は京王井の頭線から銀座線への乗り換えは少し距離が生まれてしまいそうです。

 

移設後は東急東横店が取り壊しに

渋谷マークシティの前から見た東急東横店の西館です。銀座線の渋谷駅と車庫とを結ぶ線路が建物を貫いています。

沢山のバスが出入りする西口バスロータリーから見た東急東横店西館。

銀座線のホームが移転後、東急東横店西館は来春で閉館、取り壊しとなります。

2020年春 埼京線渋谷駅ホームが移設 350メートルもハチ公寄りに

JR埼京線と湘南新宿ラインのホームが大きく北側へ移動し、山手線のホームと並びます。スクランブル交差点へもすぐに出れる位置に移動するため、利便性が大幅に向上します。このホームには埼京線、湘南新宿ライン、そして今秋から乗り入れる相鉄直通の列車も停車します。

JR渋谷駅 埼京線・湘南新宿ラインが停車する3、4番ホームの先端(恵比寿寄り)です。

ホームの南端からスクランブル交差点までは大変な距離があります。

 

ホームから、山手線の線路を挟んだ向こう側にセブンイレブンが見えます。渋谷駅西口と代官山駅の間に位置する渋谷区桜丘町、鶯谷町地区になっています。

恵比寿方面を見た様子です。

新たに直通運転を始めた相鉄線も短い間ですがこちらのホームに停車します。

2020年には山手線ホームと並びます。

一方、このホームにのみ設定されている新南口もあります。主要な改札ではありませんが、周辺のオフィスや学校に通われている方には便利な出口です。

新南口に上がる階段です。

渋谷駅の新南口改札です。この改札はホーム移転後に閉鎖になるという報道が2015年にあったようですが、現在のところ確かな情報を確認できませんでした。

湘南新宿ラインのホームが長く、例え北に大きく移設されてもホームの南端が新南口には届きそうにも見えます。新南口にはJR経営のホテルメッツもありますし、周辺の不動産価格への影響も大きいことから閉鎖しなくても良いように見えますが、JRのコスト削減のためにも閉鎖する可能性はあります。

但し、例え閉鎖されても渋谷ストリームを経由したルートが整備されてきているので、JR渋谷駅の改札まで凄く遠いというわけでもありません。

どこか郊外の小さな駅のような印象ですが、結構な人の数が行き来しています。(人の波が切れたところで撮影しています。)

出たところは渋谷ストリームの裏側にほど近い場所です。

渋谷駅新南口の外観です。

新南口の駅前の様子です。ホームに戻ります。

ホーム移設工事の案内が貼られています。

ホームに降りて渋谷駅に近づいていくと、桜丘地区の再開発事業の工事が始まっています。2棟の高層ビルを中心とした再開発で、2023年に竣工予定です。

渋谷駅から出てきた山手線はこの辺りでは既に結構なスピードが出ています。

既に新ホームは造られていて、こちらがハチ公寄りの先端になります。

2020年には埼京線・湘南新宿ライン、および直通する相鉄線もこの位置に停まるようになり、利便性が大幅に向上します。

完成後は山手線の駅も改良が始まります。

JR埼京線、銀座線のホーム移設が完成すると渋谷駅全体が広々として、移動もしやすくなります。バリアフリー化も進むことによって、より利用しやすい渋谷駅になりそうですね。

※撮影日は写真により異なります。