【千駄ヶ谷駅】ってどんな街?東京五輪の中心となった街

【千駄ヶ谷駅】ってどんな街?

  • 千駄ヶ谷駅
  • 中央総武線(各停)
  • 所在地:渋谷区千駄ヶ谷
千駄ヶ谷には様々な顔があり、駅を使う人によってイメージが異なるかもしれません。
中央総武線(各停・黄色い電車)から千駄ヶ谷駅でホームを降り立つと、まずは横の「新宿御苑」の深い森が目に入ります。
駅を出ると正面には「東京体育館」と「国立競技場」へ続くルートがあり、近くの住宅地には「国立能楽堂」があります。少し歩くと「烏森神社」を経由して原宿や青山へと続くおしゃれな街、、と沢山の顔があります。
千駄ヶ谷はどのような街なのでしょうか。

千駄ヶ谷駅

JR千駄ヶ谷駅は中央総武線各駅停車で、新宿駅から2駅、代々木駅から1駅のところにあります。また、駅前には都営大江戸線の国立競技場駅もあり、青山一丁目、六本木、大門(浜松町)駅などへも直通で行くことができます。

千駄ヶ谷駅が国の重要な施設が集まる土地の割には存在感が薄いのは、周囲の駅に人を取られてしまっていることや、この駅が中央総武線(各停)のみの小さな駅だからかもしれません。

千駄ヶ谷駅のバリアフリー情報

新たに整備された駅はバリアフリーとなっており、改札からホームまで階段を使わずに行くことができます。
国立競技場での大規模なイベントでの人出を想定したのか、エレベーター、上りエスカレーターは左に少し歩いた場所にあります
ホームとの隙間が不安な方には、隙間の狭い区間があります。ピンクで大きく表示されているので分かりやすいです。

千駄ヶ谷といえば東京体育館と国立競技場

※以下の投稿は2018年、パンデミックなど来るとも思わない状況の時に撮影しているので、情報が若干古くなっております。ご了承ください

JR千駄ヶ谷駅を出て、周辺を歩いてみます。千駄ヶ谷駅の改札は一つだけ、線路の南側にあります。(2018年現在)
千駄ヶ谷駅前には都営大江戸線の【国立競技場駅】の入り口もあります。
【国立競技場駅】ってどんな駅? 五輪に向けて着々準備中
国立競技場駅 五輪に向けて着々と準備中 国立競技場駅は、オリンピックのメイン会場となる国立競技場に最も近い駅です。 場所は新宿区霞ヶ丘町にあり、徒歩圏内にJR千駄ヶ谷駅、信濃町駅があります。 普段は大江戸線で最も利...
まず駅を出ると目に入るのが、東京体育館です。体育館とプールがあります。ここは1964年の東京オリンピックでも使われ、現在も各競技の練習や試合に使われる体育館です。
プールとトレーニングジムは一般の人も予約無しに気軽に利用できるようになっています。ティップネスに委託されて運営しており、一般の人は600円で2時間半使用することができます。(オリンピックに向けた改修に入るため、2018年6月をもって長期休館中です。)
東京体育館と、駅を挟んで反対側にあるのが2020年のオリンピックでもメイン会場となる、国立競技場です。
建設中の国立競技場(2018年)

千駄ヶ谷の駅前通りを進みます

さて、千駄ヶ谷駅からまっすぐ進み、鳩森神社、神宮前方向へと向かいます。
右手に、ブレントウッドテラスが見えて来ました。(開店情報要確認)
千駄ヶ谷はお洒落な街だ!と印象付けるのに貢献したのが、以前ここにあった「グッドモーニングカフェ」だったと思います。千駄ヶ谷は仕事やイベントがないと来る機会のない街でしたが、雑誌などで見てこのカフェを目的に千駄ヶ谷に来たことのある方もいらしたのではないでしょうか。
そのグッドモーニングカフェはこの右手にありましたが、現在ではグッドモーニングカフェは移転し、こちらは「ブレントウッドテラス」というレストランになっています。ブレントウッドはロサンゼルスの地名です。一度行きましたが、店内も中庭があり、南カリフォルニアをイメージした素敵な空間になっていました。
グッドモーニングカフェは向かいの東京体育館の上に仮店舗のような形で再出店していますが、なぜこの建物を出ることになったのか、それは分かりませんでした。
夏の雨に撮影したものです。左が東京体育館、奥に国立競技場が建設中です。2018年の夏です。
さらに進むと、サブウェイがあります。
サブウェイの入る「外苑アビタシオンビル」(写真左)。
一見なんの変哲も無いコンクリートのビルですが、1968年築のややレトロな感じの建物で、この界隈から南青山、神宮前にかけてはこうしたマンションが多い気がします。
港区や渋谷区の都心部は、こうしたレトロ・ヴィンテージなマンションが多くあります。
駅前通りと交差する横道を見ると、低層マンションや戸建て、オフィスが混在した閑静な住宅街が広がっています。この界隈の住所は渋谷区千駄ヶ谷になります。
 
こちらは夏の雨の日にドトールコーヒーから鳩森神社の交差点を撮影したものです。千駄ヶ谷に努めている人が右の方向へと歩いて行きます。

地域の鎮守・鳩森神社

千駄ヶ谷駅前から東京体育館の横を直進すると、鳩森神社にたどり着きます。右に進むと北参道駅、まっすぐ進むと原宿駅方面、左へ進むと外苑前方面へと抜けます。
この地域一帯の総鎮守である鳩森神社です。こじんまりとした境内ながらもよく整備されており、とても落ち着く空間です。
この写真は2月でしたが、梅が咲き始めていました。春が来るんだな〜という楽しさがありました。

鳩森神社から神宮前二丁目方向へ

鳩森神社前の坂を外苑前方面に下っていくことにします。このルートは、ハチ公バス(100円バス)の神宮の森ルートにもなっています。代々木駅の方向から来たバスは、千駄ヶ谷駅から住宅街の中を通り抜け、表参道・渋谷区役所を経由して渋谷駅へと向かいます。
神宮前二丁目交差点に出ました。奥に見えるのは千駄ヶ谷トンネル。ここを東に抜けると外苑西通りに出ます。
神宮前二丁目交差点の辺りから、にわかに雰囲気がお洒落になって来ます。住宅街の中に急によく分からないギャラリーらしきディスプレイや、ブティックがあわられたり、神宮前アドレス、南青山アドレスに近づいている空気感があります。
交差点にはロン・ハーマンのお店とカフェがあります。
この向かい側から、住所が渋谷区神宮前に変わります。右へ進むと明治通りにぶつかり、原宿駅へとカーブを描いて続いていきます。
そのままバスルートに沿って、鳩森神社からの道を更に進みます。そうすると、駅が無いのに妙にお店の多い通りが始まります。
ここは神宮前二丁目商和会という通りになっていて、地元の方々がホームページや地図を作っていらっしゃいます。
個人的に、とても好きな通りです。

神宮前一丁目交差点〜神宮前三丁目交差点

少し進むと、大きな通りにぶつかります。ユナイテッドアローズの本店のある交差点です。
ここは渋谷から続く「キャットストリート」の終点の付近で、南側はいわゆる「裏原宿」となります。原宿圏内になり、若い人が増えて来ます。
すぐ西には明治通りとの交差点があります。
神宮前一丁目交差点です。角の建物はThe Share (ザ・シェア)というベンチャー向けのスモールオフィスや飲食店です。
渋谷区のバスルートに沿って左折して、もう少し先に進んでみます。ワタリウム美術館のある通りです。
神宮前三丁目交差点に出ました。奥に進むと青山通りとの交差点があります。
神宮前三丁目の交差点からは銀座線の「外苑前駅」が近いので、千駄ヶ谷駅に戻ります。

 

新宿御苑・国立能楽堂の最寄り駅でもある千駄ヶ谷駅

穴場で見所も多い新宿御苑の千駄ヶ谷門

新宿御苑といえば正門は新宿駅や新宿三丁目駅が最寄り駅ですが、反対側の千駄ヶ谷駅の近くにも出入り口があります。新宿御苑は桜の季節などには正門が大行列となりますが、千駄ヶ谷口はだいたい待たずに入ることができます。
千駄ヶ谷駅は南側にしか改札がないので、線路のガード下を潜って行きます。駅を出て右に行くと、すぐに線路を潜る道があります。なぜかあまり標識などはありません。
ガードをくぐって振り返ったところです。千駄ヶ谷駅のホームが見えています。
少し進むと新宿御苑の千駄ヶ谷門に到着します。千駄ヶ谷駅からは5分もかかりません。
新宿御苑は200円の入場料で入ることができます。
千駄ヶ谷駅を入ったところです。混雑する桜の季節などは、こちらからの入場はオススメです。また、千駄ヶ谷側にはソメイヨシノだけでなく多様な種類の桜があり、季節が少しずれていても何らかの桜を見ることができるのも特徴です。
これが新宿御苑のほんの一部ですから、都心にここまでの広大な緑地帯が残されてるのが、東京の価値だと思います。
千駄ヶ谷門の前の道は新宿御苑に沿って代々木駅や新宿駅の南口方向へ続きます。線路と新宿御苑に挟まれ、主にマンションとオフィスが混在している地域です。この区画の住所は千駄ヶ谷5丁目です。
再び千駄ヶ谷駅に再び戻り、今度は北参道駅の方向へ向かいます。

能楽堂方面

千駄ヶ谷駅から、東京メトロ副都心線の北参道駅の方向へ向かいます。
低層のマンションやオフィスが並ぶ、閑静なエリアです。住所は駅の周辺が千駄ヶ谷1丁目、能楽堂や北参道駅は千駄ヶ谷4丁目になります。
デザイン事務所なども多いようです。
更に進むと国立能楽堂が現れます。日本の伝統芸能、「能」の演劇場です。
国立能楽堂で行われる能の案内などが掲示されています。
北参道駅側にある能楽堂の正門です。国の施設ですが、表通りから少し入った裏通りにあります。

能、御苑、スポーツ、ファッションと様々な顔を持ち、高級住宅地でオフィス街でもある千駄ヶ谷。

千駄ヶ谷駅は徒歩圏内に「信濃町」、「国立競技場」、「北参道」、と駅がありますが、南の方は「外苑前」「原宿」まで駅の空白地帯になっています。そのため、千駄ヶ谷駅だけで随分と長い紹介となりました。
千駄ヶ谷は住宅地とオフィスが混在した地域に国の文化施設が点在しています。また、南には原宿や南青山を控えるため、ファッショや飲食店など、お洒落な店舗も混在する地域でした。
千駄ヶ谷駅周辺は物件が少なく、賃貸マンションの家賃は都内有数の高さとなっています。

千駄ヶ谷地域の主なリンク

千駄ヶ谷駅が最寄りの公共・文化施設

千駄ヶ谷駅へのアクセス

中央総武線(各停)直通:新宿駅(4分)、秋葉原駅(14分)

主な場所への所要時間

  • 東京駅:20分(御茶ノ水で中央線に乗り換え)
  • 渋谷駅:9分(代々木から山手線)、駅前から渋谷区役所・渋谷駅へのコミュニティバスあり ハチ公バス 神宮の森ルート 
  • 羽田空港国内線ターミナル(京急):41分(国立競技場前駅を利用、大門乗り換え)
  • 成田空港:約90分(秋葉原で山手線に乗り換え。日暮里からスカイライナーを利用)

桜の時期の千駄ヶ谷門付近