【渋谷駅大改造】2020年にかけて開業する再開発まとめ。

台風19号および豪雨により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

2020年にかけて、私たちは100年に一度の渋谷の大変貌を目にすることができます。今回は新たに開業する施設について、開業日順にまとめてみました。

【渋谷駅大改造】2020年にかけて開業する再開発まとめ。

この秋から来春にかけて大きく変貌する場所を地図上に描いてみました。

渋谷駅周辺で2020年までに開業する再開発事業は、4つのショッピングセンター関連、2つの鉄道ホーム移設です。1つ1つが大規模であることも特徴で、新しいものが好きな方には忙しい一年となりそうです。

11月1日 開業 渋谷スクランブルスクエア

東横線の渋谷駅の跡地のプロジェクトとして、渋谷スクランブルスクエアの第1期がオープンします。屋上に展望台が設けられる予定で、人気の観光地になりそうです。

右が開業間近の渋谷スクランブルスクエア、左が開業から年数が経過してきた渋谷ヒカリエです。ショッピングセンターとレストラン街、ミュージカルなどを公演する東急シアターオーブ、オフィス部分にはDeNAの本社などが入っています。

銀座線の高架下からスクランブルスクエアを見上げた様子です。

スクランブルスクエアの1階入り口の様子です。奥がJR渋谷駅の南口改札(1階)です。

目の前には地下にある東急東横線・副都心線の改札へと直結する長いエスカレーターがあります。東急田園都市線・半蔵門線も、東横線の地下通路を介して繋がっていますので、雨の日でも濡れずに到着することができます。

こちらの天井部分は3階の通路になっていて、JR渋谷駅と渋谷ヒカリエを結ぶ高架橋になっています。今回、新たに渋谷スクランブルスクエア、更には南にある渋谷ストリームと接続し、東急の3つの再開発ビルを簡単に往来できる通路になっています。

では3階に上がってみます。

※今後のスクランブルスクエア第二期(2027年開業予定)の工事次第では通路が閉鎖されてしまったり、経路が変更になる可能性もあります。

3階通路にもスクランブルスクエアの入り口があります。バレンシアガなど、開業予定の店舗の広告が出始めています。

3階通路からスクランブルスクエアを見上げた様子。

フロアマップ。1階から地下2階は食品売り場となり、地下2階には東横線への出入り口も完成。

ショッピングエリアは14階まであることが分かります。45階、屋上は渋谷スカイ( SHIBUYA SKY)という展望台になっています。

フロアマップの後ろを覗くと、、、

2020年1月に開業予定の銀座線渋谷駅の新ホームが見えました。右に見えるのが3階通路、奥の高層ビルが渋谷ヒカリエです。1階は都バスの発着場所になっているのが見えます。

銀座線のホームはヒカリエに突っ込んだように見えますが、脇を通って地下に入ります。

3階通路には渋谷スクランブルスクエアの上層部にあるオフィスへの入り口(写真左)や展望台への入り口(写真右)、渋谷ストリームへと抜ける通路(写真中央)もあります。

オフィスは既に入居済みのようで、ビジネスマンが多く出入りしています。

最近は都心のどのショッピングセンターも上層階がオフィスビルになっていて、スーツ姿の人が沢山います。

渋谷ストリーム側へと抜けてみます。

出ると、上が首都高速、下が246号の高架橋になっています。従来は暗く汚れたイメージのある場所でしたが、見違えるように未来的で綺麗になりました。

長年こちらにあった東横線のホームにあったデザインがあしらわれていて、そのまま渋谷ストリームの館内へと入っていきます。

渋谷ストリームは全館Google日本法人が入っていて、1〜3階のみが飲食店となっています。渋谷ストリームの先は東横線の跡地が代官山まで続く散策路になっていて、途中には渋谷ブリッジなどがあります。

【渋谷駅大改造】代官山へ続く東横線跡地レポ。休日でも静かでのんびり
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開業を控えた渋谷スクランブルスクエア。

東横線のホームが移設される際はこれから長い工事が始まるんだと寂しくなったものですが、スクランブルスクエアの第1期がもう完成。まもなく2019年11月1日に一般向けに開業です。

高さ229メートルの展望台渋谷スカイなど、新たな観光スポットとして当面メディアを賑わせること間違いありません。

渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)展望台 入場料
大人(18歳以上)中学生・高校生小学生幼児(3歳~5歳)
WEBチケット1,800円
(900円)
1,400円
(700円)
900円
(450円)
500円
(250円)
当日窓口チケット2,000円
(1,000円)
1,600円
(800円)
1,000円
(500円)
600円
(300円)

()内は障がい者料金

大人1800円です。ビルの屋上としては少し割高に感じますが、位置的に新宿のビル群などが一望できること、渋谷のスクランブル交差点を真上から見下ろせること、ヘリポートのある屋上部分に出ることができる開放感など、ここだけの特徴もあります。暖かくなってきた春の夜などにゆっくり過ごすのに良いかもしれません。

ご参考までに、都内の展望台の大人料金を比較してみました。

おおよその高さ料金備考
渋谷スカイ229m1800円
六本木ヒルズ 東京シティビュー250m1800円森美術館にも入場可。 屋上スカイデッキは +500円
東京タワーメインデッキ150m1200円
東京タワートップデッキ250m3000円(Web購入 2800円)時間予約制 ツアー形式のみで入場可
東京スカイツリー 天望デッキ350m平日1800円 / 休日2000円日時指定制。当日券は各+300円
東京スカイツリー 天望回廊450m平日2700円 / 休日3000円日時指定制。当日券は各+400円 展望デッキを経由
東京都庁220m無料

チケットはWebでの事前発売になるようです。渋谷スカイ・チケットの購入ページ

11月22日 開業  パルコ

スクランブルスクエアの開業から1ヶ月もしない内に、渋谷の公園通りでは「渋谷パルコ」が再オープンします。

建設中の渋谷パルコ。

長らく休業していた渋谷パルコが戻ってきます。元々あった渋谷パルコパート1とパート3の土地を繋げて建て直したものです。上層部は不動産会社HULICによるオフィスビルとなっています。

なんといっても話題はパルコ劇場の復活と、6階に入る日本初の任天堂のフラッグシップストアNINTENDO TOKYO、ネットで外国人に人気のあるTokyo Otaku Mode TOKYOです。6階フロアは外国人観光客などでも賑わいそうですね。

セゾングループは西武百貨店、ロフト、パルコと公園通り沿いに渋谷の大人の文化を根付かせてきましたが、時は移ろい、現在はパルコは大丸のJフロントリテーリング、渋谷西武とLOFTはセブン&アイになりました。

利益を上げつつ渋谷に新たな文化を創造するのは容易なことではないことが想像できますが、パルコの再オープンで公園通りが再び活気付くことが期待されます。

 

12月5日 開業 渋谷フクラス・東急プラザ

渋谷パルコの再オープンの2週間後には、渋谷駅を挟んだ反対側の西口駅前に、渋谷フクラスがオープンします。

東急プラザの跡地を再開発したもので、渋谷フクラスという再開発施設の中に元々この地にあった東急プラザが入る形となっています。

渋谷フクラスのオフィス部分はGMOの第二本社が入居する予定だそうです。GMOの第一本社は写真左に見えているセルリアンタワーに入居しています。

渋谷フクラスは大規模な再開発ですが、立地的にも時期的にもスクランブルスクエアやパルコほど目立たない可能性もあります。ただ、どちらかというと広域から人を集めるというよりは渋谷で働く人や近隣に住む大人を対象としているのかもしれません。西口を利用する方には便利な存在になりそうです。

写真右が渋谷フクラス、左がJR渋谷駅。

渋谷フクラスは東急バスや京王バスが乗り入れる渋谷駅西口ロータリーに面しています。

正面のJR渋谷駅には東急東横店の南館がまだ残っており、スクランブルスクエア第二期として再開発がこれから本格化していきます。このバスロータリーの頭上にもビルが建設される予定で、2027年まで、これからも工事が続きそうな一帯です。

 

渋谷東急プラザ公式(12月5日オープン)
東急プラザから首都高を挟んだ桜丘地区は、高層ビル2棟を中心とした再開発が進められています。2023年に竣工予定で、完成後は渋谷フクラスのエリアも更に盛り上がるかもしれません。

2020年春 開業 宮下公園再開発

宮下公園の跡地が、公園とショッピングセンター、ホテルなどから成る複合施設としてオープンします。宮下公園がショッピングセンターの上に持ち上げられ、低層部がショッピングモールとして開業します。

渋谷区役所と同様に公共の土地の開発権を与える代わりに区の予算を使わずに整備ができるというシステムです。三井不動産が事業主として選定されています。

渋谷区のイメージパスを見ると、公園というよりはデパートの屋上のようになっています。さすがに再開発に興味がある私も「もはや公園じゃない」と思いました。笑  こちらは反対運動等も起きています。

ホテルは三井ガーデンホテルになるのでしょうか。渋谷では貴重なホテルになりますが、何故か渋谷は世界的な大手ブランドのホテルができませんね。

閉館する東急東横店。消えていく昭和の渋谷。

次々と開業する新施設と同時に、終了していく施設があります。東急百貨店の西館・南館が間も無く閉館します。

渋谷駅東口から見た東急東横店。

マークシティから見た東急東横店。南館の背後に渋谷ストリーム(右)スクランブルスクエア(中央)が見えます。

昭和から続くこの景色も来年で無くなります。

駅構内

南館の一階です。

屋上に上ってみました。南館と東館、両方から行くことのできる小さな屋上です。南館の建物の上にある巨大な東急の文字が昭和を感じさせます。

ビルの背後にはスクランブルスクエアが迫ってきています。

またひとつ昭和が無くなっていくのは寂しいですが、渋谷は時代に合った広々と明るい街になっていくものと思います。

次の記事では、渋谷大改造、駅のホーム移設編をお送りします。