【辰巳駅】ってどんな街?東京臨海部にひっそりと佇む昭和の団地街

辰巳駅(たつみえき)は、東京メトロ有楽町線の東側の終点である新木場駅と、タワーマンションや水産市場で有名な豊洲駅の中間に位置しています。

この辰巳駅はタワーマンションの並ぶ東雲(しののめ)地区への第二の玄関口にもなっていますが、駅周辺は他の臨海部のような再開発されたイメージとは少し異なり、古くからの団地が並んでいます。開発著しい東京の臨海部の中ではひっそりと目立たない存在の駅ですが、周辺はどのような街が広がっているのでしょうか。

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辰巳駅ってどんな街?東京臨海部にひっそりと佇む昭和の団地街

 

辰巳駅は都心の有楽町駅から地下鉄で10分の便利な立地にあります。周辺は運河が張り巡らされており、橋が無ければ孤立した島になります。東の新木場駅(りんかい線・JR京葉線・有楽町線)、西の東雲駅(りんかい線)、東北の豊洲駅(有楽町線・ゆりかもめ)、北の潮見駅(JR京葉線)は、距離は近いものの全て運河を挟んだ対岸にあります。

「辰巳」の名前では辰巳国際水泳競技場が知られています。また首都高を利用する方であれば湾岸線と深川線が分離する辰巳ジャンクションを耳にされたことがあるかもしれません。

辰巳駅前の様子

辰巳駅のホームは辰巳の森公園の下に建設されていて、1番出口が駅前の都営辰巳団地や運河の向かい側の東雲方面への玄関口になります。2番出口が辰巳国際水泳場や、周辺の企業オフィスや倉庫への玄関口となっています。

2番出口は公園の真ん中にあり、目の前は首都高の辰巳ジャンクションの高架だけがあるような不思議な場所にあります。

街を散策してみました。

辰巳駅1番出口

辰巳駅の一番出口です。右の背後に東雲のタワーマンション群が見えています。

1番出口の駅前の様子です。夕陽の時間帯に行ったからか、少しタイムスリップしたかのような雰囲気の団地と地元ローカルの小学校がありました。この団地は昭和40年代に造成されたもので、有楽町が開通したのは後の昭和63年になってからのことです。

先に辰巳地区と東雲地区を結ぶ辰巳桜橋を上がってみます。

奥に辰巳駅の1番出口が見えています。駅を出ると、運河沿いにすぐに辰巳桜橋への上り坂があります。歩行者と自転車専用になっています。

東雲方面のタワーマンション群が常に対岸に見えています。

結構な通行量がありました。東雲地区はタワーマンションが林立していますが、主な交通は豊洲駅からの都バス、りんかい線の東雲駅のみとなっています。りんかい線はJR埼京線と直通しているので渋谷や新宿方面へは便利ですが、都心へ向かうには辰巳駅から有楽町線を使う方が便利なのかもしれません。

風が吹き付ける橋ということもあり、真冬や真夏など、天候によっては少々過酷な通学・通勤路になってしまうかもしれません。

都営辰巳団地(辰巳一丁目アパート)

そして、駅前に戻って辰巳地区の全体に広がる都営辰巳団地を通りました。

東京ではあまり見かけなくなった古い団地の光景が広がっています。道路の亀裂や損傷が目立つので一見誰も住んでいないかのように見えましたが、洗濯物や自転車などが置かれている建物が多く、まだお住まいの方が多いようです。

有楽町線の駅からすぐ近くであるにも関わらず、時間に置いていかれたような、不思議な光景です。

遠くに見える東雲の21世紀的な光景と対照的です。

昭和40年代に建てられた当時は、新しい生活を夢見る若いファミリーで賑わっていたのでしょうか。昭和45年に20歳だった方々は、2020年には70歳になられます。

この辰巳団地ですが、2027年を目標に建て替えが計画されているようです。この立地を考えると大規模なタワーマンションやショッピングセンターなども想像できますが、周辺の臨海部の開発が既に進んでいることや、少子化や高齢化などを考慮して世帯数の縮小へと調整が進んでいるようです。

辰巳橋東交差点です。

東雲へと続く辰巳橋にきました。このすぐ先には東雲のイオンがあります。

辰巳駅へと戻ります。

辰巳の森公園です。この公園の下に辰巳駅のホームがあります。

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辰巳駅2番出口からアクアティクス

その公園の中にポツンとあるのが、辰巳駅2番出口です。23区内の駅前の中でも最も何もない場所にあるのではないでしょうか。

駅を出て目にするのはこの景色です。首都高湾岸線と9号深川線のジャンクションが目の前にあり、ひっきりなしにトラックや車が行き来しています。

草の生い茂った植栽と蔦の絡まった街灯が「都市の中で置き去りにされた場所感」を増幅させています。

一見何もないようですが、周辺は運送会社の倉庫やオフィスが多くあり、そちらに電車で出勤する人がいるのかもしれません。また、辰巳には辰巳国際水泳場やアクアティクスセンターといったオリンピックの各会場もあり、一時的に利用者が増えることもありそうです。

首都高の下を三つ目通りが通っています。「三つ目通り」はこの辰巳を起点として始まり、浅草の近くにある言問橋の東岸で「水戸街道」へと名前を変えます。

三つ目通りを渡ると、静かな公園の光景が広がっていました。この先に辰巳国際水泳場があります。

電線がないからか、柳の木があるからか、急にボストンの公園に来たような雰囲気です。

ローソン、、と思ったらポートストアでした。

LAWSONではなく、PORT STOREです。インターネットに多くの情報が出ていますが、港湾業者で働く人々の利便性向上のために企業が出店したがらない港湾地区に行政が設置したコンビニだそうです。営利目的では無いので、ローソンという名前は使えないのだとか。

とはいえ、主要な看板と店名以外は、見た目もATMもローソンそのままです。面白いですね。

なんだか素敵な名前です。ポートストア。

辰巳国際水泳場です。オリンピックに向けてこの周辺はどこも工事中になっています。

ここから北に進路を変え、JR潮見駅の方へと向かいます。

すぐに見えてくるのが、アクアティクスセンターです。オリンピックの水泳競技の主要会場となるそうです。

アクアティクスセンターの東側のこの辺りからだと、有楽町線の辰巳駅よりもJR京葉線の潮見駅の方が近くなりそうです。

遠くに見えているタワーマンションは運河の向こうにある潮見地区にあります。

辰巳の島(左)と潮見の島(右)を結ぶ漣橋からの光景です。右奥に豊洲の高層ビルやタワーマンション群が見えています。

辰巳の住みやすさ

辰巳駅周辺は、島の南東の美しい公園の光景と、古くからある団地の懐かしいような寂しいような光景とのギャップが印象的でした。

現状、この辰巳駅を利用する住宅地は駅前の辰巳団地または対岸の東雲の一部に限られるようです。辰巳、東雲共に一軒家は見かけていません。

辰巳地区全体に言えることですが、物件が無いため、東京の新たな住まいの候補として上がることはまず無いのではと思われます。

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