【晴海フラッグ】圧倒的な開放感!五輪選手村から転換する『晴海フラッグ』とBRT

2020年の東京オリンピックの後、選手村の跡地が巨大な集合住宅『晴海フラッグ』として稼働を始めると話題になっています。

変貌する晴海の様子を見てきました。

晴海フラッグ 五輪の選手村が新しい街区に

晴海フラッグ(HARUMI FLAG)は分譲戸数が約4,100戸、賃貸戸数が約1,500戸も予定されています。

総販売戸数は約5600と、東京では近年稀に見る巨大なプロジェクトです。

晴海フラッグ地図

公式サイトの地図です。中には小中学校や商業施設も予定されています。

HARUMI FLAG公式サイト

晴海フラッグの場所とアクセス

晴海フラッグは海や運河に囲まれた晴海の「島」の南西に位置します。

レインボーブリッジから見た様子です。

晴海フラッグの最寄駅は現在は大江戸線の勝どき駅または銀座・東京駅方面へ直通する都バスになります。

2022年に本格運行予定となるバス運行システムBRTも計画されています。※ 後述します。

晴海フラッグの様子

晴海フラッグの入り口となる部分にあるPORT VILLAGEという棟(計4棟)です。圧倒されるほど大規模な建物が、1棟でも大きいのに幾つも並んでいます。

このPORT VILLAGEは全て賃貸用ということで、分譲はされないようです。

団地というには高級ですし、大変巨大な住宅コンプレックスとでもいいましょうか。

右側は中央清掃工場の建物と煙突です。

こちらも賃貸向けのPORT VILLAGEの棟です。賃貸向けの棟は、高層階でも海は顔をバルコニーから出して、僅かに見えるくらいでしょうか。

新しく綺麗ですが、さすがに海が見えない、東京の夜景も見えない、では晴海フラッグに住む意味を考えてしまいますが、住んでみたいかと聞かれれば住んでみたいです。私は犬が大事ですし、晴海はとにかく公園が多く犬を飼うのに適した広々とした立地なので、景色が悪くて低層でも確かに魅力的です。

右側は賃貸のPORT VILLAGE、左側はSEA VILLAGEといい、レインボーブリッジなどの絶景の見える分譲マンションです。

こちらは海側の分譲マンションの棟です。選手村としての使用後にリフォームされ、一般の入居が始まるそうです。気になるのは、入居時点で築数年が経過しているというのと、選手村として一度誰かに使われてしまうことです。

豊洲側には船が停泊しています。これは晴海フラッグが完成後もこのままなのでしょうか。目の前に船が停泊とは、なかなかロマンチックです。

ベランダに椅子を置いて船やレインボーブリッジを眺める、こんな一等地の景色は今後なかなか販売されないのではないでしょうか。

右側が晴海フラッグ。レインボーブリッジが奥に見えてきました。もう少し遠くから晴海フラッグ全体を眺めてみます。

豊洲大橋の中間部です。屋根が波打つような形になっています。

豊洲大橋の中間部です。この先は中央区晴海、もう少し渡ると江東区豊洲になります。

中央区は品川ナンバー

晴海フラッグで所有している車を登録する場合、ナンバープレートは中央区なので品川ナンバーになります。豊洲大橋を渡って江東区に入ると「足立ナンバー」となり印象に雲泥の差がありますが、江東区は2020年にご当地ナンバーの「江東ナンバー」に変更されます。

最近東京では「世田谷」「杉並」のご当地ナンバーが導入されましたが、導入後は元の「品川」や「練馬」を選ぶことができず、ご当地ナンバーのみとなります。

環状2号線の豊洲大橋から、晴海、都心方面の様子です。

この橋はとても長くて風に吹きさらしの状態なのですが、この日は気候が良かったこともあり結構な数の人が歩いているので驚きました。

対岸の豊洲市場側から見た晴海フラッグです。

特にSEA VILLAGEとPARK VILLAGEの海側は、性格も明るくなってしまうのではないかというほど、あり得ないレベルの開放感かもしれません。

おまけに建物が緑の中に浮かび上がるようなデザインにするそうですから、開放的すぎて疲れた時は緑の中でゆっくりすることもできそうです。

※ 後日レインボーブリッジから見た様子です。

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晴海フラッグへと戻っていきます。

環状2号線から南へ入り、晴海フラッグの奥まで来てみました。こちらが晴海フラッグの海側の一角です。これ以上先には進めなくなっていました。

この辺りは五輪終了後、タワーマンション2棟も建設が予定されています。

かなりの数の建造物です。

晴海から新橋へ直通。BRTの計画が実現することに

晴海から新橋駅まで、BRT (Bus Rapid Transit) の建設が計画されています。

速達性と輸送力を増強したバス”BRT”

BRTは都市により形式は様々ですが、バス停の数を減らしたり専用レーンを走ることによって速達性があり、また2台くらいが連なって運行することにより、通常のバスよりも輸送力を増したシステムです。やや路面電車のような側面を持ちながらも専用軌道を持たないのが特徴です。

ヨーロッパやアメリカなどでも多く導入されています。

↑フランス、ルーアン市のBRTツイッターより。

東京BRTの運行計画

運行計画も発表されています。

BRT運行会社

京成バス 京成バスは既に千葉県の幕張で2連節バスを運行しています。

BRT運行開始時期

プレ運行は2020年ですが、晴海フラッグ(選手村)への運行が始まるのは2022年です。晴海を住居として考える場合、大事なのは本格運用開始後になりますね。

BRT運行ルート

本格運用開始後には虎ノ門・新橋から晴海フラッグ、豊洲市場、更にはビックサイトなどの有明・お台場方面へと抜ける幹線ルートが開通します。

また、晴海フラッグ止まりの選手村ルートもできるようです。

晴海の北側や豊洲方面に行く晴海・豊洲ルートも晴海フラッグの前を通りますが、地図上では晴海フラッグの前にはバス停がなく、3ルートの全てが停車するのは「勝どきバス停」とあります。この3ルートの合流地点(晴海地区内)にバス停ができるか否かで利便性は大きく変わりそうです。

BRT運行間隔(晴海フラッグから見た場合):

平日ラッシュ時:

  • 晴海フラッグ始発は10分に1本
  • 晴海フラッグを通る幹線も10分に1本

つまり2ルートが合流する晴海フラッグのバス停にいれば5分に1本は来ることになります。

豊洲方面のルートも10分に1本運行されますが、乗る場合は近くの晴海3丁目のバス停に行く必要があります。(3ルート全てに同一バス停で乗れる合流地点が晴海地区内ではなく「勝どき」である場合)

その他の時間帯:

日中や休日は幹線ルートが10分に1本来るようです。晴海フラッグ(選手村)止まりの運行はありません。

BRTというともっと連なって2分に1本くらい来るイメージがあるのですが、当初の予定では運行本数は少ないようです。利用状況によってはすぐに増発ということもあるかもしれません。

BRTー混雑状況は?座れるか否か

東京ビックサイトや豊洲市場から来るとなると、BRTが晴海フラッグに到着する時には既に混雑していることも予想されます。

ただ、有明方面は住居は少ないですから、通勤時間帯に混雑するのは新橋から晴海フラッグ方面への下り路線で、晴海フラッグから都心方面に通勤する上り路線の混雑はひどくは無いのでしょうか。

どの程度の利用客がゆりかもめやりんかい線、有楽町線から流れるかは、BRTの速さや便利さにも左右されそうです。

晴海からBRT、都バス(都05)との比較

このBRTに乗ると、晴海フラッグから10分ほどで新橋駅に着く予定とのことです。新橋駅から10分というのは大変便利です。

尚、現在の都バス「晴海埠頭」ー「有楽町駅前」はラッシュ時は約5分間隔で運行され、所要時間が時刻表上は15分〜18分です。(このバスの運行は終了するのでしょうか?)

時間短縮だけでなく、途中停車の少ない快適性と輸送力の増強というメリットが大きいと思われます。

現在の最寄駅である大江戸線の勝どき駅も、決して便利であるとは言えません。近くの山手線との接続駅が大門駅(浜松町)であり、遠方の六本木や新宿に行くのであれば便利ですが、臨海部の方が近場でさっと出るとしたら銀座や東京駅周辺なのではと思われます。

また、大江戸線は車両が小さく混雑の割には、夜間など本数が少ないのもあります。BRTが新橋駅や銀座・八重洲方面と繋がる場合、BRTが晴海への主要な交通手段となっていきそうです。

新橋駅の到着地点がどこになるのか、新橋駅の再開発とも関連してきそうです。

新橋駅前ビルの再開発

晴海と勝どきを結ぶ道路。背後は勝どきのザ・東京タワーズ

BRTは勝どきへのアクセスも飛躍的に向上させます。

晴海のその他の部分に関しましては、晴海のページもご覧ください。

晴海のその他の地区については、別のページも書いています。

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