晴海ってどんな街?埠頭と展示場の街から、湾岸タワマンの街へ
晴海の位置
晴海(はるみ)は東京都中央区の海沿いにある地区で、四方を運河と東京湾に囲まれた島状の土地です。
この『島』の中に鉄道の駅はなく、西側へ橋を渡ったところにある大江戸線の勝どき駅または大江戸線と東京メトロ有楽町線の月島駅が最寄駅になります。
晴海の島の南端には2020年のオリンピックの選手村が建設され、オリンピックの終了後は『晴海フラッグ』というマンション群として販売されます。(販売開始は2019年から)
しかし地図でも分かる通り晴海の南側は駅から特に遠いため、現在JR新橋駅までのバス輸送システム(BRT)が計画されています。(BRTの詳細は後述)
昔の晴海といえば?
晴海埠頭は昭和30年に完成したそうです。
昭和の時代に晴海といえば南端にある『晴海埠頭』や、かつて東京モーターショーなども行われた『東京国際見本市会場』でした。
見本市会場は有明にビックサイトができて役目を終えました。
また、晴海埠頭の晴海客船ターミナルも、お台場に2020年に完成予定の東京国際クルーズターミナルに集約され、廃止となります。晴海埠頭はレインボーブリッジの内海にあるため、大型化するクルーズ客船が入港できなくなってしまったのが主な理由のようです。
現在の晴海とタワーマンション
その後、大江戸線が開業して勝どき駅が近くなったことや、銀座へも路線バスで近いことなどから、晴海は企業の本社やタワーマンションも増え、昔のイメージからは急速に変貌を遂げました。
右側が晴海、左側が勝どき駅周辺です。右手前から(1)住友不動産のドゥトゥール、(2)ベイシティ晴海スカイリンクタワー、(3)白い建物はオフィスなどの複合施設『晴海トリトンスクエア』
晴海の街の様子(勝どき駅から黎明橋へ)
大江戸線の勝どき駅から晴海通りを晴海へと渡る黎明橋(れいめいばし)です。この橋はそれほど長くないので、徒歩でも苦にはならない距離です。こちらは屋根のある動く歩道も付いています。
右の3棟のタワーはトリトンスクエアです。かつては住友商事の本社もあったそうですが、現在は大手町に移転しています。
海側を見た様子です。左が晴海で、中央は住友不動産のドゥトゥール(2つのタワー)です。
右側は勝どき側にあるザ・東京タワーズです。
晴海通りの勝どき駅・銀座方向を振り返った様子です。
私事ですが、子供の頃に勝どきに祖父が住んでいたので、一人でよく来ていたのを思い出します。まだ大江戸線もなく、いつも有楽町線の月島駅から都バスに乗っていたのを覚えています。当時は新宿駅西口から晴海へ直通の都バスもありましたね(現在は四谷止まり)。
勝どきは変貌を遂げ、住民層も入れ替わり、当時の面影は少なくなっています。当時は祖父の部屋の近くにあった月島警察署も、今は晴海に移転しています。
晴海通りを少し進むと、右手に黎明橋公園があります。
その脇の「れいめい橋公園通り」には、晴海の主要なタワーマンションが林立しています。
街を歩いている人が少しお洒落で若い人も多いように感じます。
東側に目を向けると、晴海では浮いた存在のレトロな建物がありました。
『ホテルフクラシア晴海』という研修向けホテルだそうです。レトロな建物は、1975年開業のホテルデンで、その後晴海グランドホテル、現在の名称へと変更してきたようです。
あとは、再開発の真新しい街並みが続きます。
晴海の街の様子(ドゥ・トゥールとベイサイドタワー)
右側はURのベイシティ晴海スカイリンクタワー、奥に住友不動産のドゥ・トゥールが見えています。
住友不動産の超高級分譲・賃貸マンション、ドゥ・トゥールです。この地点で勝どき駅から徒歩9分とされています。
向かい側には聖カタリナ病院というキリスト教系の中規模の病院もあります。
ドゥトゥールの二棟を繋ぐ部分です。一階にはマルエツが入っています。
こちらの『ドゥトゥール』は賃貸と分譲があり、上層階にはSOHOタイプといって会社登記もできる部屋があるということです(エントランスも別)。
通常大手デベロッパーさんのマンションは会社登記はできないことが多くなっています。
都心の古いマンションでは登記が可能な物件もあります。有名な例では赤坂レジデンシャルや代々木のニューステイトメナーなど、自然とオフィスと化したマンションもあります。
ドゥトゥールの前には、同じく住友不動産の『ベイサイドタワー晴海』があります。
地上33階建と、この界隈のタワーマンションとしては少し低い部類に入ります。
ベイサイドタワー晴海のエントランス
ベイサイドタワーの南側へ回ると、晴海フラッグの建設現場が見えてきました。
晴海フラッグと計画中のBRTについて

晴海に関するリンク
参照:
中央区「むかしをしろう〜中央区のなりたち」