東大島駅(駅ナンバリングS16) は東京の東部、江東区と江戸川区の2区に跨がる都営地下鉄新宿線の駅です。
東京の東側というと河川や下町の印象が強いですが、東大島駅周辺は都内でも有数の公園が多い街であり、緑に囲まれた土地です。
東大島駅ってどんな街?東京有数の公園を抱える緑豊かな街緑が多く開放的な東大島駅
都営新宿線は新宿駅から千葉方面へ向かいました。急行停車駅の大島駅を出ると地上区間へと出て、東大島駅に到着します。
東大島駅を出ると、都営新宿線はそのまま荒川に架かる大きな橋を渡り、対岸で同じく地上駅の船堀駅へと向かいます。
二つの区にまたがる東大島駅
船堀駅に向かう途中で見かけた東大島駅、真夏の緑に沈み込むように高層住宅が林立する光景がまるで海外のようで、当初予定にありませんでしたが船堀駅の後に立ち寄りました。
東大島駅の真下には荒川と並行して流れる旧中川があります。旧中川を挟んで駅のホームの両端、江東区側に「大島口」、江戸川区側に「小松川口」があります。

東大島駅のあたりでは、江東区と江戸川区の境界線は荒川ではなく、旧中川になっているんですね。
ホームの中間にある地図を見ると、今は旧中川を渡って江戸川区側にいることが分かります。
※この地図は上が南側になっているので、Googleマップとは真逆になっています。
東大島駅 小松川口(江戸川区)
先に荒川と旧中川に挟まれて孤島のようになっている江戸川区の小松川口から見てみます。
東大島駅は荒川を挟んで隣の船堀駅とともに、都営新宿線では珍しい地上駅になっています。
高架駅は冬は寒いですが、気候のいい季節などは明るくて感じがいいですね。
改札口は大きく取ってあります。
海抜2.6メートルと、意外に高い場所にあります。
駅前の様子です。公園と団地、その一部のタワーマンションなどが林立しています。
車通りが少なく、とても落ち着いた印象です。駅前では夏祭りの準備をしていました。
トニワンショッピングセンターという小さな建物がありました。
東大島駅は江東区側の大島口が圧倒的に賑わっていて、川に挟まれた島となっている小松川口側にはあまり多くの商店はありませんでした。こちらのトニワンショッピングセンターが駅前でのお買い物の中心的役割になっているようです。他にセブンイレブンもありました。
100円ショップと小さなスーパーがあり、選択肢は少ないですが日常の買い物は便利そうです。
緑が多く、静か。
駅を挟んで広大な公園が幾つもある贅沢な場所です。この公園全体で、大島小松川公園と呼ばれているようです。東大島駅の小松川出口から自由の広場へと向かってみます。
夏休みということもあり、公園は子供たちで大にぎわいでした。
とても広い公園です。この日本離れした広い公園が駅周辺に幾つもあるのですから、東大島駅の公園の豊富さは東京有数ではないでしょうか。正直、東京の東側にこのような良い場所があることを知りませんでした。
「東大島駅」という「大島駅」のサポート役のような名称(おまけに大島も決して東京全体で有名では無い)で、少し損をしている部分もあるかもしれません。
都営新宿線は「岩本町」「馬喰横山」のように地域に密着した名前を付けたのは良いものの、知名度では劣ってしまっている駅名がいくつかあります。
旧中川を渡る「さくら大橋」と「もみじ大橋」です。歩行者専用の橋で、中川を渡ると江東区側に出ます。
旧中川と、それを跨ぐ都営新宿線の東大島駅が見えます。
東大島駅の江東区側へ
この中川にかかる橋を渡ると江戸川区から江東区に入ります。
空が広くて気持ちの良い空間です。
奥には大島北地区スポーツ広場が見えています。
このエリアの公園を全部合わせて東京都立大島小松川公園と呼び、災害時には20万人が避難できるように設計されているようです。
スポーツ広場から北上し、JR総武線の方へと向かってみます。
右は東京城東病院です。
一軒家が少なく、団地やマンション等で構成されている地域でした。
道路がとても綺麗に整備されています。
亀戸浅間公園です。こちらで東大島駅へ引き返します。
亀戸浅間神社という神社がありました。
首都高7号小松川線が走っています。この辺りは総武線の平井駅や亀戸駅にも近づいていますが、おそらく開発が遅かったのでしょう。大きな建物が林立し、綺麗に整備されたエリアでした。
東大島駅 大島口(江東区)
東大島駅に戻り、江東区側の大島口に行きます。
こちらは江戸川区側の小松川口と異なり、お店も多く活気があります。
駅の北側にはミスタードーナツ、まいばすけっとなど。
南側にはジョナサンがありました。
東大島駅の大島駅南側のロータリーです。
駅の近くには江東区中川船番所資料館があります。
その前にも、中川に面した公園があります。対岸は江戸川区です。
こちらを渡り、再び降り立った江戸川区側に戻ります。
江戸川区側です。東大島駅の小松川口の南側になります。少し暗いですね。
駅舎もどっぷり緑に包まれています。

緑が多くて、とても良い印象の街でした。
本当に公園の多い街です。色々な街を歩いていますが、事前のイメージと実際の印象が最も違ったのが東大島です。都心で生活していると美しい自然が多い場所というのを渇望します。雑木林や暗い公園などではなく、こうした明るい整備された緑は、人々の精神にも必ず良い影響すると思います。
東京で結構緑が多いなと感じたのは、光が丘、駒沢公園などでしょうか。川沿いの二子玉川や浮間舟渡なども、広々した視界が入り川の土手が自然に近いイメージをもたらします。
それでもこのように駅前から駅の南北に公園や広場が広がっている街というのは他に知りません。
都市と自然の共存という点では、東京有数の高級住宅地になり得る場所でもありますが、そのようには開発も評価もされていないようです。
オフィスや大学、研究機関などにも相応しい街だと感じました。そういった機関ができれば、徐々に顧客層に合わせてカフェやスーパーなども新たにできてきます。もちろん地元の大島の方々が大切にしてきた街でしょうからそのような方向性を望まれていないかもしれませんが、ポテンシャルの高い街だと感じました。
【東大島駅】から東京の主要ターミナル・空港へのアクセス
東大島駅を通る路線:都営地下鉄新宿線
東京の東側に伸びる都営新宿線ですが、乗り換えなしで行くことができるターミナルは東京の西側の新宿駅になります。

都心の駅では大半の駅に乗り換え路線がありますので、それを駆使すると都内各地へスムーズに行くことができます。
東京駅(東海道・東北・北陸新幹線) | 23分 | 馬喰横山駅(JR馬喰町駅)から総武線快速 |
品川駅(リニア建設中) | 37分 | 馬喰横山駅(JR馬喰町駅)から総武線快速 |
新宿駅 | 28分 | 直通 |
羽田空港国内線ターミナル | 約59分 | 馬喰横山(東日本橋駅)からエアポート快特 |
成田空港駅 | 約86分 | 本八幡駅から京成本線 |
岩本町駅(秋葉原) | 15分 | 直通 |