香港発の飲茶店『添好運』に!【新宿サザンテラス】クリスピークリーム跡地の行方

香港発の飲茶店『添好運』(Tim Ho Wan/ティム・ホー・ワン)に決定!

サザンテラスのクリスピークリームの跡地は、香港の飲茶のお店「添好運(Tim Ho Wan/ティム・ホー・ワン)」の出店が決まりました。2019年 5月24日開業。またサザンテラスに活気が出そうで嬉しいです!

添好運(Tim Ho Wan/ティム・ホー・ワン)とは

2019年(令和元年)5月24日開業 

現在5月24日の開業に向けて工事中(令和元年 5月1日撮影)

プレスリリースによると、「添好運(ティムホーワン)」は、香港でミシュラン1つ星を獲得した、リーズナブルに飲茶を楽しむことのできるレストランだそうです。既に日比谷に日本一号店があり、新宿のサザンテラスの添好運は日本2号店になります。現在はアメリカなどにも出店しており、世界では50店目。

どうやら1階が個室になり、2階が一般席になるようです。

クリスピークリームの撤退後、やっと固定のお店ができることになります。ビジネスマンも外国人観光客も、買い物客も多いエリアなので人気が出そうです。

建物の裏(高島屋側)にも『添好運』の看板ができていました。

ニュースリリース

 

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サザンテラス・クリスピークリームの跡地の変遷

かつてクリスピークリーム日本一号店があった新宿サザンテラスの建物ですが、2017年に閉店した後は、「新宿ボックス」というイベントスペースになりました。しかし今はその空間が廃墟のようになっていました。

閉店したクリスピークリーム1号店

2014年の大雪の際のクリスピークリーム 新宿サザンテラス店

このクリスピークリームは、2017年に「役目を終えた」という理由で閉店してしまいました。日本にクリスピークリームを浸透させるという目的で、サザンテラスにお店をオープンしたことは意義があったものと思います。しかしクリスピークリーム自体が日本で苦戦し、路線変更を迫られたようです。

温かみのあったドーナツショップ

新宿ボックス:期間限定xテーマ限定のカフェ

その後、新宿ボックス(SHINJUKU BOX CAFE&SPACE)という「プロモーションカフェスペース」というものになり、特定のキャラクターやテーマで3ヶ月ごとの期間限定カフェ&スペースとなりました。運営は三越伊勢丹トランジットです。

しかしながら、当初のLINEキャラクターのカフェのように知名度の高いテーマであれば良かったものの、その後は特定のファンの人にしか知らない内容になっていました。いつ前を通っても若い女性がちらほらいるものの、一般の人には「なんだかよくわからない」ものだったように思います。

期間限定や特定のキャラクターやアイドルのお店というのは熱心なファンが行くので、そうでない人がふらっと立ち寄る雰囲気ではなかったり、覗いてみても予約制で入れない、、なんて場合もあります。

原宿の竹下通りでこの形態なら良いのですが、このポツポツっとシンボル的なお店があるサザンテラスで「よく分からない」ものが目立つのは勿体無い気がしました。

また、サザンテラスには高島屋やJR東日本本社、ホテルなどが集積し、サラリーマンや老若男女、多くの外国人観光客が行き交う場所です。特にここは、高島屋へと分岐する角の一等地です。殆どの人は素通りだったり、何だろうと一瞬振り向いて通り過ぎていきます。

そこでお店の対象が極一部の趣味の人や、予約しているのみ人を対象としてしまっているのは、少々「排他的」とも取れます。

多様な人が集まる憩いの場であったサザンテラスで、やはり温かみのあるクリスピークリームは似合っていました。大雪の日に駆け込んで熱いコーヒを飲んだり、個人的な思い入れもありました。

私の好みを言っても仕方ありませんが、せめて誰でも気軽にいつでも入れるコーヒーショップやレストラン、ショップであれば更に賑わいも出るのではと思います。

かつての面影はありません。世界の人が集まる日本の中心地の新宿で、これは寂しい!何かで囲うとか、「改装中」って看板を出すとかあればいいのですが。^^;

期間限定ショップの欠点は、工事期間が多く、合間に見るととても寂しいことです。滅多に来ないような観光客にとっては、それが新宿の景色になってしまいます。

新宿ボックスに関しては、その看板自体が外されていました。(2019年3月末)壁の角のところに、新宿ボックスという看板が以前はありました。新宿ボックスは終了したのでしょうか?

背後の高層ビルはJR東日本本社ビルです。

FrancFrancの二階の入り口から見た様子です。奥はバスタ新宿とニューマンです。

JR南新宿ビルやマインズタワー、ニューステイトメナーへと繋がるデッキから見た状況です。

かなり目立つ位置なので、廃墟のような状況が続くと全体的な雰囲気が良くありません。早く周囲を明るくする、賑やかなお店ができると良いですね。

スタバと並んでサザンテラスの顔とも言える立地なので、今後の情報が楽しみでもあります。

サザンテラスの変遷

サザンテラスは小田急線の線路の上や周辺の再開発計画として、2000年より少し前に街開きしました。都心では珍しく開放的な雰囲気で、当時はバスタやニューマンが無かった為、新宿駅の南口を出ると開放的な光景が広がっていました。

今でこそ再開発地域が増えてきていますが、当時は雑多でごちゃごちゃした印象だった新宿を大きくオシャレに変えた存在でした。

今は巨大な新南口ですが、当時は埼京線だけと繋がったプレハブのような駅舎だったのも記憶にあります。甲州街道からの視界が良かった為、旧JRビルの上には巨大な”EMPORIO  ARMANI”の広告が出ていました。

サザンテラスは長く続いている店が多いのが特徴です。もう20年くらい、スターバックス、宮崎県のアンテナショップ、FrancFranc、エディーバウアーは存在しています。

閉店・変更したもの

そこに2016年、バスタとニューマンが開業したのですが、同じような時期にクリスピークリームの閉店、同じデッキ上にある紀伊国屋書店の大幅縮小とニトリの開店、サザンタワーの「アフタヌーンティールーム」が閉店して「シェイクシャック」に、メキシコ料理の「エルトリート」が閉店して「ジンジャーグラス」というお店に変わるなどの出来事がありました。

個人的に、紀伊国屋書店の閉店は残念なものでした。本屋さんは「買って終わり」ではない、文化を発信しています。

現在、高島屋タイムズスクエアの南館(ニトリなど)の隣に、三菱地所による再開発「新宿南口プロジェクト」が進行中です。低層階はお店になるということなので、完成した際には更に賑わいが増すものと思います。

クリスピークリームがあった頃、真夜中のサザンテラスにて。